【四川省・貴州省の旅】2016.9/4-29 26日間

9/9 Day-6-8 《汶川》


年内いっぱいコーヒーが飲めないと分かり、私はガックリ肩を落とした。


気を取り直し、夕食でも食べに行こっか・・・


私たちは、いつも麺料理とか軽食ばかりだったので、運転手にまともなチャン料理を食べるところに連れて行っもらうことにした。


メニューを見てもわからないから、おすすめを注文。

チャン族料理の定食みたい。

20元(360円)


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ご飯が、ぎゅうぎゅう詰め!

上の中央のピンクの物は、カブだか大根だかのたくわんみたいだった。


私はすごくおいしいとは思わなかった・・・

体調が悪すぎて、味がわからなくなっていた・・・


食べ終わり、店を出た時、唇の横に違和感が・・・


JJちゃんと運転手が料理を選んでくれ、刺激物が無く体にいい物を注文してくれたのに・・・



宿に戻り、すぐシャワーを浴びた。

体はすっきりしたが、相変わらず体調が悪い。


唇横の違和感が酷くなっている。


鏡を見てびっくり!!


唇横に大きな水ぶくれ状態になったヘルペスが出ていた!


わーーー!!

ヘルペスが出るほど、私の体調が悪いんやーーー!!


日記にも「しんどい。体がだるい… すぐベットに横になる」と書かれてある。


持って行った体温計で熱を測る。

37.4度の微熱だが、もしヘルペスが出ていなければ、もっと高熱になっていただろう・・・

私の体内でいったい何が起こっているのだろう・・・


私はベットに横になりながら、明日のプランを2人で考える。


JJちゃんの予定では、汶川を拠点として回れる村はとりあえず行った。

あと3日間、もっと山奥に移動し、さらに山奥の村を移動しながら調査をするか。

それか、もう調査を終え、きれいな景色のある国立公園に行くか。


私の様子がどんどん悪くなっているのをJJちゃんは心配し、さらに山奥の村の調査を止めて国立公園へ行こうと言う。


ただ、国立公園は標高が4000mあり、宿も標高が高くて寒いらしい。

どっちにしても、私の体調が対応できるか心配していた。


私は、JJちゃんの調査を優先したい。

体調がさらに悪化したら、ずっと宿で寝ていてもいい伝えた。


JJちゃんとしては、30人ほどインタビューし、みんな意見がだいたい同じだったようで、さらに山奥の村の調査をしなくても、卒論がまとまりそうだと言う。

それに、JJちゃんも体調が悪い。

彼女は下痢が続き、顔にニキビがどんどん出てきて痛々しい。


同じ宿で泊まっていた成都で会社経営している男性が、汶川に来る前、国立公園に行ってたらしくJJちゃんに写真をたくさん見せていた。

JJちゃんは調査を早く終えれば、もともとその国立公園に行きたいと思っていたらしい。
JJちゃんは、彼に国立公園への行き方など詳しく教えてもらっていた。


彼が泊まった宿が、できたばかりでとてもきれいで川の横にあり、すごく最高だったらしく、JJちゃんに勧めていた。

2人でホテルの写真を見せてもらい「このホテルに泊まってみたい!」と意見が一致した。


2人とも体調が悪いし、残り3日間は国立公園に行くことにし、いいホテルに泊まってゆっくり体を休めようということになった。


私:「明日何時出発にする?」

JJ:「2人とも体調悪いから、起きたらにしよう」


JJちゃんもだいぶ体調が悪いようだ。


私:「2人とも体調が悪いって何が原因やろなー?」

JJ:「水?食べ物?油かなー?」


二人で考え込む。


その時、いつものように宿のオーナーが、蚊取り線香を持ってきた。


私たちは同時にハッとした!


私たちの体調がどんどん悪化して行ってるのは、この蚊取り線香が原因かも!!!!


私が何も言わなくてもJJちゃんがオーナーに「今日は蚊取り線香要らない」と言ってくれた。


オーナーがドアを閉めた後、私たちは顔を見合わせた。


「原因は蚊取り線香やったのかもーー!!」


・毎晩狭い部屋は、蚊取り線香の煙で包まれる。

・朝になると体調が悪化して起きれない。


「締め切った狭い部屋に、蚊を殺す毒素の強い化学物質が充満してたんかも!」


二人の意見が一致した。


JJ:「日本の蚊取り線香なら安心だけど、中国はどんな物質が入ってるのかわからない」


中国人が言うのが面白かった。


蚊取り線香は、毎晩私のベットの足元に置いていた。

だから私の方が強い煙を直接吸い込み、私の方が体調が悪かったのかも…?


断定できたわけではないが、とりあえず原因がわかり、今晩は蚊取り線香も置いてないし、ぐっすり眠れるかな?と言いながら眠りについた。


【四川省・貴州省の旅】2016.9/4-29 26日間

9/9 Day-6-7 《汶川》


私は体調が悪く車から降りるのも辛かったため、JJちゃんだけ村人にインタビューしに行き、車内で待っていた。


疼く傷口を見ると、傷口のかさぶたに毛布の毛が絡まって取れなくなってしまっていた。


このまま毛が入り込んだ状態で皮膚ができてしまったらどうしよう…

不安になった。


それに、私はいつまでカフェインを含む飲み物や刺激物、辛い物が食べれないのだろう…

傷口を濡らしてはいけない。

シャワーに入るな。

とも言われ、私はとても不自由だった。


(実際はシャワーは入っていた。

足を上げ濡れないように心がけていたが、足だし傷口が濡れてしまっていた。

シャワー後JJちゃんにめちゃ怒られ、おとなしくベットに入った。

その時、毛布の繊維が傷口に付着し、そのまま絡まってしまったみた…)


傷口に毛布が入りこんで心配だし、私はいつまでコーヒーお茶を飲んではいけないのか、はっきり聞いておきたかった。


JJちゃんに頼んで、狂犬病のワクチンを打った病院に連れて行ってもらって質問することにした。


先生に傷口の毛を見せると

「かさぶたが取れる時、一緒に毛も取れる」と言ってもらえて安堵した。


私の一番心配してる質問をした。

「いつまでカフェイン、辛い物を食べてはいけないのですか?」


「ワクチン接種中はダメ」


「最終ワクチンは9/28

それから後、どれくらい我慢しないといけないの?」


「とうぶん」


とうっぶん、っていつまでやねん~~~

それじゃわからんわーーー


JJちゃんが先生の口調から判断し「今年いっぱいはやめた方がいい」と言われた…


大好きなコーヒーが4か月間も飲めないなんて・・・


私はガックリしてしまった・・・





【四川省・貴州省の旅】2016.9/4-29 26日間

9/9 Day-6-6 《汶川》


村人、観光客、誰一人出会わなかったゴーストタウンのような東門村を後にした。

少し車を走らせると、いかにも震災後に造られた感じのチャン族風の建物があった。

大型バスで来る団体観光客をもてなす施設だった。

(チャン族のダンスなどを披露するホール)


客がいない為、ダンサーたちが休憩していたのが見えた。

東門村で村人と会えなかったので、インタビューができなかったJJちゃんは、慌てて車を停めてもら いインタビューに行った。

私は体調が悪く、車から降りるのもしんどかった為、車内で待っていた。


体調がどう悪いのかと言うと、

頭がズキズキと疼き、全身がすごくだるい。

少し熱もある感じ。

犬に噛まれた傷も疼く・・・


ズボンをめくり、傷口を見てみた。


傷はかさぶたができていた。


あれれ???

傷口に綿のような物が埋まっているではないか!!

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な、なんじゃこりゃ!?

あ~!
毛布の毛が傷口に絡まってそのまま乾燥してしまったのか!

綿を取ろうと引っ張ってみる。
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キューピーのようになった綿を引っ張ってみた。

「痛いっ!!」

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綿が傷口内部まで埋まっているのか、引っ張っても激痛が走るだけでまったく取れない。
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あぁ・・・ 
傷口から毛が・・・









【四川省・貴州省の旅】2016.9/4-29 26日間

9/9 Day-6-5 《東門村》


車に乗り、次の村に向かった。


周辺はこんな景色。

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木も生えていない無機質で険しい山が続く。

よく見ると、細い道がある。

誰がこんな険しい山を登るんだろう??

地元民が使う道だろうが、この山の上に何があるの?と思ってしまう。

もしかしたら山の上に村があるのかな…?


急斜面の険しい山に挟まれた道を進むと、観光地化された門が見えてきた。

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「東門村」の入口みたい

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ここも地震後、観光地化された村みたい。

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車を駐車場に止め、村までの道にはこのようなオブジェが並んでいた。


村はこの川を挟んだ向こう側。

山のふもとにあった。

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遠目で見ると、昔からある村に見えた。

川にかかる橋を渡り村に入ると人気が無く、まるでゴーストタウン・・・

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見た目は昔ながらの村に見えるだろうが、

いろんな村を回ってみると、これはいかにも作られた町。


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どこを写しても人が入らない・・・

観光客もいなければ、住民ともまったく会わない。

この村は住人は住んでいるのか??

ガイドによると、人は住んでいるらしい。


桃坪羌寨で家に招いてくれた老人宅のように、外から見ると要塞のように感じる民家だが、玄関をくぐると緑の中庭があるのかな?


村で出会った村人は、この人形の家族だけだった・・・

(人ではないか~)

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チャン族の民族衣装だが、何か違う・・・

綺麗すぎるからか??



村に震災前の村の写真と震災後の様子の看板があった。

震災前、この村はこのような感じだったのか…

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今の村はきれいに回復されたが、震災前の村の方が生活感があって味がある。

(そう思うのは、私が観光客だからかも…)


村人にインタビューしたくても出会わないから、今の環境をどう思うか聞けなかった…

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震災の直後はこのように崩壊していた。

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この村は半分崩壊したらしい。


救助の様子。

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《卒業旅行》


先日、JJちゃんと、彼女の卒業旅行として2人で東北旅行をしてきた。


なぜ彼女は同年代、同級生と卒業旅行に行かず、私と行ったのか?


私も不思議だった。


彼女曰く、

・同級生の友達に、旅行好きがいない。

・同級生の友達2名は、まだ就職が決まっていない。

・就職が決まった1人は、家賃が高い家を借りてるため、入社まで毎日アルバイトをしないといけない。

・好成績で卒業することができ、良い卒論ができたのも、私が紹介したチャン族の新聞記事がきっかけで、現地調査にも同行した私と一緒にまた旅行をしたいと思った。

と話してくれた。


彼女も、もともと少数民族に興味があるため、卒業旅行はベトナム北部の少数民族の村々を一緒に訪れよう!と計画していた。

当初10日間の予定だったが、彼女は就職前いろんな準備で3日~4日間しか旅行に行けないことが分かった。



卒業旅行は本国内に切り替え、彼女が行きたい場所をいくつか挙げてもらい、私がプランを練った。

候補は、関西、沖縄、山口と九州(彼女は山口に行きたいと言った)、東北温泉の旅。

私は沖縄か関西を勧めたが、彼女の第一希望だった東北温泉の旅に決まった。

3月下旬、宮城県&山形県3泊4日温泉卒業旅行をしてきた。


私は、どんな卒論に仕上がったのかずっと気になっていた。

「すごく興味があるから読まして」とお願いしていたが、読ませてもらってない。


「どのような内容になったの? どの村の事をかいたの?」


「カオリが犬に噛まれた村(夢ト村)の事を書いた」


私はちょっと意外だった。

あの村では、いろんな人にじっくりインタビューしたが、コンテンツスーリズムとしては観光用に作ったとわかる寒羌坪桃の方が良いのでは?と思ったから。

私は率直な意見を彼女に言った。


寒羌坪桃もテーマとしては良いけど、夢ト村の方が歴史が古く、旧・夢ト村は3000年~4000年前から続く村だから」


「え!? あそこってそんなに古い村やったの!? 

そういえば、他の村は石を積み上げて造られてたけど、夢ト村だけ土壁やったわ!」


「旧・夢ト村は、3000年~4000年前チャン族王が都をおいたのがあの旧夢ト村なの。

チャン族は、もともと汶川よりもっと西北にいた。

チャン族はすごく発達した文化を持っていた。

いろんな争いがありチャン族は移動し、カオリが犬に噛まれたあの場所に都を造ったの。

あそこは『雲上の市場』とも呼ばれていたの。

昔は、市場もありにぎわっていたの。

あそこは見晴らしがよかったでしょ?

見晴らしが良いということは、外敵が攻めてきた時すぐわかるでしょ?

あの場所は山の上で軍事にも適していたの。

チャン族はその後も移動し、長い歴史の間、漢族やいろんな民族と結婚した。

もともと文化が発達してたチャン族は、漢族やいろんな民族と結婚したことによって、今の中国の文化に大きな影響をもたらした。

今の中国はチャン族の足跡がたくさん残っているの」


「チャン族がそんな歴史がって、あの村もすごい村やったなんて・・・

全然知らなかった・・・」


「あの時、カオリは犬に噛まれて体調悪かったからね。

カオリも何も聞かなかったし、私も体調悪く説明しなかったしね」


山形県・銀山温泉に浸かりながら、チャン族の歴史やJJちゃんの論文の内容を教えてもらい、宮城県・鳴子温泉では四川省の旅を振り返っていた。






プロフィール

かおり

Author:かおり
大阪出身
旅が大好きで、気がつけば40数カ国旅をしています。そして念願だった旅行記を2006年出版。
多くの人に一人旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

最寄の書店での注文、もしくは上の“おすすめ商品!”の「やっぱり旅はやめられない」をクリックしてみてね!

プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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2017年04月26日 (水)
この先4か月間も・・・
2017年04月24日 (月)
傷口から毛糸が…
2017年04月24日 (月)
東門寨
2017年04月07日 (金)
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