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みなさん、客家円楼って知ってます?
たぶん近いうちに世界遺産に登録されることは間違いないでしょう。

客家円楼とは、中国の福建省の山奥に住む客家族の家です。
これが客家円楼です。
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内部はこんなん。
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どれだけ大きいかわかりにくいでしょうが、むちゃくちゃデカイ!
こんなんが1軒や2軒どころじゃなく、いーっぱいあるんです。
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日本では、「客家円楼」という本が出てるため、そう呼ばれてるけど、
中国では“円楼”ではなく“土楼”といいます。

客家土楼は単なる家ではなく、巨大住居なんです。
一般的には知られていないけど、建築をしている人には有名で
日本人も研究の為に、土楼を訪れるそうです。

高くんは、中国の大学時代建築を学んでいて、
日本の大学の教授と土楼の研究に行ったそうです。

昨日、高くんと会って土楼の詳しい説明をしてもらいました。
彼は事前に京大の図書館で、
日本に1冊しかないとっても貴重な土楼の専門図鑑を借りきてくれ、
何時間も本格的に教えてくれました。

いやぁ~、むっちゃ勉強になりました。
土楼に行く前、自分でもおおまかに調べたりしてたけど、
建築を学んでた人に直接教えてもらうのは全然ちがいますね。
土楼の歴史、構造、建築技法、人々の暮らし・・・
知らなかったことがいっぱい。
土楼だけの話だけじゃなく、中国全土、
各地域の家の建築構造の違いなども
私のようなド素人でもわかりやすく教えてくれて、
ずーっと聞き入ってました。

またボチボチ土楼のことを載せよかなぁー
いやいや、ここで載せるより中国編を書き上げな・・・
先日から、NHKで深夜1時過ぎから全4回シリーズ
『民衆が語る中国』っていう番組をやってるんです。

深夜の番組なのでビデオを撮って第一回を見たんですが、
1回目は「文化大革命はどのようにして起こったか」。

当時の人々の証言だけのすごいシンプルな番組なんですが、
証言だけによけいリアルなんですよ。
思わず背筋が凍ってしまって、無心に字幕を見入ってしまいました。

毛沢東の時代、若者たちは毛沢東への忠誠を誓うというより競い合うんです。
どう競い合うのかというと、文化財を敵とみなし、
若者たちが競って歴史的建造物を破壊するんです。
今まで身分が高かった人たちが下の階級になり、
裕福は敵だと民衆が家に乗り込み家財道具を壊すだけではなく、
改革の敵とされる人を殴り、身内同士でも密告し自分を守る為に親を売るんです。

どの時代も、偏った物の考え方が勢いが増すと、恐ろしいことになりますね・・・

何かに掻き立てられた民衆のエネルギーは見ていて怖くなりました。
それに中国は人口が多いから、ちょっと集まるだけで10万人単位になるんですよねー


「文化大革命」ってよく訊くけど、
私、むちゃくちゃ大雑把なことぐらいしか知らないんですよねー
中国って地名も歴史も全て漢字。
読めない漢字ばかりで苦手な国だったんですよねー
昔は、漢字拒絶反応をおこしてたんです。

1990年代に中国を旅した人は、
みんな「最悪の国や」「中国に行くとムカツクことばかり」って散々聞いてたんで、
中国は漢字だけじゃなく人々が腐っていて(表現が悪くてすいません)
最悪の国やなぁ~って思っていて、だから興味がなかったんです。

2002年以降中国に何度か行くようになって、
英語より漢字ばかりの世界の方がわかりやすいってことに気づいて、
今まで散々中国人の悪口を聞いてて、中国人にマナーがないのは当り前って思ってたから、
実際行くと「モロッコよりマシやん。そんなに酷くないやん。親切な人も多いやん」
って思っちゃったんですよねー。
聞いていたように、あまりにもマナーの無さに笑けてしまったり感心したり。
中国の国民性に興味を持つようになっていったんです。

これから徐々に中国のことも学んでいこっと。

明日、高くんに華僑の元となる客家族や土楼について教えてもらってきます。


19日(日)に、京都市国際交流会館で行われた「インドネシア民族舞踊」を
見に行ってきました。

プロのダンサーと思っていたら、
出演者は京都の大学に通うインドネシアの留学生たちでした。

ガムラン演奏やバリダンスだけではなく、
インドネシアの島々独自の舞踊や音楽、
民族衣装のファッションショーもあり内容は盛りだくさんでした。

インドネシアはたくさんの島々からなる国で、
300以上の民族があるんですって。
島や地域によって民族衣装が全然違うんですよ。
民族衣装好きの私はずっとワクワクしっぱなし♪

民族楽器も始めて見るものもあり、初めて聴く音色にうっとり。
2時間半のコンサートは大満足でした。

いやー、それにしてもみんな学生とは思えない。
今回一緒に行った京大大学院に通う中国人留学生の高くんは、
「大学で見かけたことがある人が何人か踊ってましたよ。」
ほんまにみんな普段は学生なんやー

会場で偶然会った知り合いの国際センターの人が出演者を紹介してくれ、
お話させてもらったんです。
「日本に来る前から舞踊や民族楽器を習ってたんですか?」
「ほんの少しだけね。でもほとんど今回のために練習しました。」

もし、私が海外に行って「日本のダンス踊って」って言われても、
何もできひんわ・・・

「日本の楽器を演奏して」なんて頼まれても困ってしまうやろう・・・
日本の楽器って何やろう???
三味線? お琴?

インドネシアの留学生を見ていると、
私って何もできひん人間やなーって思ってしまいました・・・

演歌を極めるしかないかな?






『宝塚』
私は長年大阪に住んでるけど、宝塚歌劇団というのを見たことがないんです。
せっかく大阪に住んでるのだから、一度見て見たい。
そう思い続けているとチケットを頂いたんです。

18日宝塚大劇場に行ってきました。
今、月組の『マジシャンの憂鬱』というのをやっているようです。
私、宝塚のこと何も知らないんですよねー

ミュージカルなどは2時間なので、宝塚も2時間やろうと思っていたら、
劇場内ではお弁当やレストランでの予約でたくさんの人が並んでるんです。
どうやら歌舞伎座のように2部構成で、途中休憩で食事するみたい。

タダのチケットは、2階の後部座席。
ま、しゃーないか・・・
が! 私としたことが、コンタクトをしていくのをすっかり忘れてしまってて、
メガネも持って来てないし、双眼鏡も持ってくるの忘れてるし・・・
ぼんやりとしか舞台が見えない・・・
あぁ…なんてドンくさいんやろう~

舞台が始まると、生演奏の舞台音楽は迫力満点!
前半は、華麗なるダンスと歌。
衣装がこれまたすごい!
出演者も多く、次から次へとキラキラド派手な衣装や可憐な衣装を身にまとい、
むっちゃ上手にダンスを踊るんですわ。

どんな衣装って?
なんかねー、引田天功がいっぱい登場するんですわ。

約40分間の休憩後は、約1時間半のミュージカル。

男性役は、身振りが本物の男性よりさまになっててかっちょいい!
が、誰がトップスターなのかさっぱりわからない。
っちゅーか、見えない・・・

ミュージカルでも、場面場面で衣装が変わり、一人何着着てるんやろう?
ビックリしたのが舞台装置。
回転したり、いろんな場所にセリ台があるんですわ。
1こや2こちゃいますよ。
あちこちで舞台の一部が上がったり下がったりして、人が登場するんですわ。
あの舞台どうなってるんやろう?

ミュージカルが終わると、自然に新人のラインダンスが始まり、
次々に派手なドレスで登場し、踊るんです。
ドレス着てようあんなに踊れるもんやなーと感心しっぱなし。
どんどん衣装が派手になり、舞台の奥から宝塚の大階段が出現!
うわー!これが宝塚の大階段かぁ~
小林幸子のような衣装を身にまとった人たちが階段を優雅に下りてきた!
それだけでも十分驚き笑えるのに、
今度は背中に孔雀のような羽をつけた人たちが現れた!
まるで動く羽の千手観音や・・・
最後に登場した月組のトップスター瀬奈じゅんは、
全身からもっともっとド派手な羽を付けて現れた!!
これが噂の、トップスターしか付けることができない羽なのか!!
さすがトップスター、全身から羽が生えていました。

いやぁ~、ド派手な舞台やったなー
あれは女性を魅了するのがわかるわ~

しかし、あの大きな羽って何の羽なんやろう?
いやぁ~、相変わらず暑いですなぁ~

昨日、関東は27℃台って!?
羨ましい・・・

ほとんど雨だった沖縄旅行から帰ってきた英語の先生は、
大阪の暑さにビックリし、日本に来て初めてエアコンを使ったそうです。

前回、イランのケルマンとバンダルアッバーがどれくらい暑いかをお話しましたが、
イランには、もっと暑い街があるんですわ。

それは、クエート、イラク国境付近のアッファーズ。
アッファーズ郊外に世界遺産のシュシュ遺跡があるんですわ。
この遺跡を見るために、意を決して行って来ました。

暑さを避ける為、夕方にアッファーズに到着。
街に降り立つと、熱風が襲ってきた。
あまりの暑さに思わず腕で顔を覆う。
市内行きのバスに乗ろうと手すりを持つと、
「アチッ!!」
金属が熱せられ火傷しそうな熱さなんです。

冷房などないバスは窓全開。
バスが動き出すと、窓から熱風が顔面を直撃。
高温サウナの熱を送り出す巨大扇風機前にいるような暑さななんですわ。
空気が熱くて息ができない。
熱風で顔がヒリヒリしてきた。
顔を覆おうと、リュックからタオルを出そうとした時、
リュックの金具が熱せられ素手では持てない!!
ファスナーを開けるのにも一苦労。

温度計を見ると、最高温度50℃のメモリが全部真っ赤。
50℃以上ってこと!?

持ち歩いていた水は、あっという間にお湯になってました。

夕方で50℃・・・
昼間はどうなるんやろう・・・
恐ろしくて考えたくなかったです・・・

遺跡は、朝の3時出発。
朝の3時でさえ38℃・・・
なんでそんな夜中に出発するのかというと、シュシュ遺跡は、
アッファーズから車で約3時間。
太陽が昇ると熱くて歩けないから、
朝日が登る前に遺跡を見て帰ってこないといけないんです。
なんちゅー過酷な遺跡や・・・
このときばかりは、高いお金を払ってでも
冷房つきの車をチャーターして行きましたよ。
でも、冷房を最大にしても全く効き目なし。
太陽が昇ると、声を発することができず溶けそうなほど熱かったです。

こんなに熱い(暑い)アッファーズは、テヘランの次に人口が多い街なんです。
信じられないでしょ~
夕方といえども50℃でまだまだ暑いのに、
道には車と人があふれているんです。

それはなぜかというと、アッファーズは石油が取れる街なんです。
人間の住めるような環境とは思えないほど過酷な街なのに、
仕事を求めてたくさんの人が集まるそうです。

石油原産国のアラブの国々も暑いけど、
アラブ諸国はガラベーヤ(白いワンピース)を着ていて、
服装の工夫で少しは涼しいと思うんですよ。
でも、イランでは男性はジーンズに長袖襟付きシャツなんです。
あんな暑い環境でジーンズなんてはいてたら自殺行為ですよ。
あんなに暑いのに下半身を密閉してたら、男性は精子とか死ぬんちゃうのかなー?
って思っちゃいました。
どうなんでしょうねー?
女性は、あれだけ暑いのにヘジャブ(黒いマント)で全身を覆ってました。
黒の布って太陽の熱を吸収するから、むちゃくや暑いんですよ。
イラン人ってほんと我慢強い国民だと感心しました。
プロフィール

かおり

Author:かおり
旅が大好きで、気がつけば50数カ国旅をしています。2006年念願だった旅行記を出版。
多くの人に旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

最寄の書店での注文、もしくは上の“おすすめ商品!”の「やっぱり旅はやめられない」をクリックしてみてね!

プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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インドネシア舞踊
2007年08月20日 (月)
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2007年08月19日 (日)
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