【京都】  −原谷苑−

前々回前回の続きです。

愛宕念仏寺を出たのが15時過ぎ。
レンタル自転車は17時に返さないといけない。
あと2時間・・・
ここから嵐山までは下り坂なので15分ぐらいで戻ってしまうしなぁ〜

もし時間があれば行きたいところがあったんですわ。
それは、『原谷苑』
原谷苑は、知る人ぞ知る京都の隠れた桜の名所なんです。
なぜ、あまり知られていないのかというと、むっちゃ行きにくい所にあるからなんです。
バスはあることはあるけど、本数がむっちゃ少なく、タクシーで行くことになるという。
遠方からの観光客なら、京都をタクシーで回るのは効率的で見どころばかりが見れていいでしょう。
でも、私はタクシーに乗ってまで桜を見に行く気にはなれないです。

kaeさんが京都に来ることになって、どこに行こうかいろいろ調べていると、
原谷苑の桜はまだ満開だという情報をget!
問い合わせると、原谷苑にはやっぱりタクシーを利用することになるという。
それに、嵐山からずいぶん離れている。
自転車で行ける距離ではないし、道幅が狭く歩道もないところもある。
kaeさん行けるやろうか・・・
もし、原谷苑もに到着しても、ゆっくりする暇もなく、すぐに戻らないといけないかも・・・
もし無事、行けても17時までに嵐山に戻ってこれるかどうか・・・
ん〜 どうしよう・・・
愛宕念仏時までの坂道をkaeさんは、しっかり私の後をついてきてくれている。
これなら行けるかも?
えぇーーーい!
行っちゃえっ!!


愛宕念仏寺から少し下山し、広沢の池を眺めながら通過し、さらに仁和寺を目指してペダルを漕ぐ。
この道は長い登り坂で、道幅も狭くバスや車が行き来し、むっちゃ走りにくい。
それに、レンタル自転車は、嵐山周辺をのんびり走るため用で、ママチャリよりさらにスピードが出なくて、
なんせむちゃくちゃ乗りづらくて走りにくい。

途中、桜の庭園を発見!
タクシーで乗り付けている人もいる。
あれ?ここが原谷苑!?
いえいえ、ここは嵯峨野にあるある個人の庭園。
敷地の主は、円山公園の樹齢400年の桜の木を手入れしている京都でも超有名な庭師。
その個人の家の敷地内にある庭園に、たくさんの桜が植えられてあって、
ここも知る人ぞ知る桜の場所なんです。
最近テレビで見たことがあって「ここは個人の庭園なので詳しく場所や住所は教えられません」と言っていました。

桜はずいぶん散ってしまっていましたが、珍しい緑色の桜がありました。
緑の桜
これ、全部葉っぱじゃないですよー

さらに自転車を走らせ、やっと仁和寺に到着。
仁和寺も桜が有名で、京都北部に位置するため、市内の桜が散ってから、和寺の桜は満開になるので、
見頃は4月中旬なんです。
この日もたくさんの観光客でにぎわって、観光バスもいっぱい並んでました。
でもこないだの雨で、境内のほとんどのソメイヨシノが散ってしまったようです。
寺院の前の八重桜は満開でしたけどね。

原谷苑へは、仁和寺のすぐ横の道を入り、少しすると急な坂道が続きます。
急に道幅が狭くなり、対向車が来ると車同士がすれ違えないから、ガードマンが立っている。
ガードマンに「どこまで行くの?」と声をかけられ
「原谷苑です」
「もうすぐや!がんばれ!」
励ましの言葉をかけてもらい、坂道を立ち漕ぎで登ってゆく。
カーブを曲がると、私たちの前に立ちはだかるようにすごい急な坂道がどこまでも延びている。
こんなに長くて急な坂道を自転車で登るのは無理やわぁ〜
今までの坂道も急で、必死に登ってきたけど、これは自転車を押すだけでも大変な坂道。
ここで自転車を置いて歩いて行くことにした。
自転車をその辺に放置するのは危ないので、さっきのガードマンがいる場所まで戻ると、
「あれ?なんで降りてきたん?」
「だってこの坂道を自転車で登るのは無理ですよー、だからここに自転車を置いて行こうかと思って」
「原谷苑まで歩くと1時間はかかるで、この坂道は大変やけど、
帰りのことを考えたら自転車に乗っていったほうがいいよ」
「この坂ってあとどれくらい続くんですか?」
「まだまだ続くよ。でもずーーーっと先には下りもあるし、ちょっとだけ平たんな道も出てくるよ。
とにかくがんばれ!」
ガードマンのおっちゃんに励まされ、やっぱり自転車で行くことに。
ひたすら自転車を押して坂道を登ってゆく。
私たちは、息切れをし、会話などまったくできない。

途中にはヘアピンカーブまであったり、とにかくすごい急な山道。
私たちがフラフラになりながら自転車を押していると、
正面からジャージ姿の若い男性がすごい勢いで下ってくる。
彼は全身に風を受け、むっちゃ気持ちよさそうで、私たちとは対照的。
私たちも帰りは、あんな爽快に下ってこれるんやろうか?
男性は部活の帰りのようないでたちやったけど、こんな山奥から下ってくるってことは、
この先は原谷苑以外にも何かあるんやろうか?
こんな山道からは全く想像できない。

カーブや峠のたびに、このカーブを曲ったら、この峠を越えたら、原谷苑に到着か?
って期待するがことごとく破られてゆく。
いつになったら原谷苑に到着するんや??
ここまで来るのは、工程や時間的に無理があったかも・・・
帰りの距離や時間を考えると、少し後悔・・・

やっと下り坂になり、自転車での爽快に降りると、ごく普通の民家が現れた。
こんな山奥に、住宅地がることにビックリ!
それに、立命館大学のグランドがあった。
さっきすれ違った男の子は、立命館大学の学生で部活をしてる子かぁ〜 やっと納得。

すると、タクシーがいっぱい!
あぁ・・・、やっと原谷苑に到着したんやぁ〜
原谷苑の入場料は、平日は1200円ですが、週末は1500円。
私たちが行った時は、満開が終わり、散ってきているからと800円になってました。

写真や映像で見た原谷苑の本来の姿ではなかったけど、まだ桜も残っていて、
kaeさんも「もう桜は見れないと思ってたけど、こんなにすごい桜が見れるなんて、
がんばって登ってきてよかったぁ〜」と喜んでくれてました。
私も、以前から行ってみたい場所の一つに来ることが出来てよかったです。

では、すこし散り気味の原谷苑の桜をどうぞ。
原谷苑 桜1

原谷苑 桜2

原谷苑 桜3

原谷苑 桜&空4
散りかかっているので、色が薄いですが、本当はもっとピンクなんですよ。
ここは満開時には、空がピンク色になるそうです。
本来の原谷苑の姿を見たい方は、こちらをどうぞ。

枝垂桜以外にもありますよ。
原谷苑 桜5

私たちは、ここまで来ることができ、桜を見ることができた喜びで大満足し、4時半に原谷苑を後にしました。

さぁ!ここから30分で嵐山に戻るぞ!!
kaeさんと気持ちを引き締め、急な下り坂をキツくブレーキをかけながら下るが、
勝手にどんどんスピードが増してきてビビリながらも、全身で風を受け山道を下っていく。
仁和寺まで戻ると、もう半分帰ってきた気分。
ここからは、交通量があって細い道だけど、今までの苦労に比べたらどうってことがない。
私たちは、17時ピッタリに嵐山に戻ってきて、無事に時間どおりレンタル自転車を返却しました。

よかったら、みなさんも桜の時期は、嵐山から自転車で原谷苑に行ってみてください。
いけない距離ではないですよ。

それにしても、kaeさんは見た目とはまるで違い、あの距離、あの坂道を、弱音など一切はかず、
乗りにくい自転車でのサイクリングを楽しんでしていたことに驚きでした。
嵐山に戻ってきてからも、まだまだむっちゃ元気。
私のほうが、ヘトヘトになってしまってました・・・

続く・・・

2008.04.23