遠方に住む旅友達が大阪で会うことになると、たいてい民族博物館に連れて行っています。
旅好きは、民族博物館へ連れて行くと、大喜びしてくれるんですわ。
そんなこともあり、私は年に数回民族博物館に行き、常設展示を何度も見ています。
ここは何度行ってもとっても楽しく、飽きることがありません。

今回(4/20)、初めて行くきこりちゃんと一緒。
私たちが常設展示に入った時、ちょうど今開催している
企画展「いろんなお金で世界が見える」の研究者(教授)の説明がありました。
30分分ほどの説明と思っていたら、とっても丁寧に説明してくれるんですわ。
彼女は途中で抜け出し、1人で展示を見に行くことに。

今、民博の常設展示内には、各国のお金の展示をしていて、あまり見慣れないお金もありました。
おもしろいのは、昔のミクロネシア諸島で使われていたお金。
「はじめ人間ギャートルズ」に出てくる大きな石のお金や、貝のお金。
お金の首飾り

貝のお金

「普通の貝とお金の貝をどう区別してたんですか?」
「一緒です」
「じゃ、海に行って貝殻を拾う人ほど、お金持ちってことですか?」
「そうです」
毎日海で貝を拾っているだけで、お金持ちになれるなんて、どんな楽な暮らしやねん!?

石のお金も自分でお金の形に削ってお金だといえば、お金になっていたそうです。
おおらかですなぁ〜

ひととおりの説明を聞き終え、いつものスタート位置ではなく、お金の展示をしていた途中から見ることになり、私は順路と逆方向に進んでいました。
すると、今まで何度も来て見ていた展示のはずが、始めて見るようなものばかり。
あれー?こんなんあったっけなー?
展示の移動でもしたんやろうか?
民族衣装 3

ん〜、なんとなく見覚えあるけど、なんかいつもと違う。
(急いで写したからピンボケですいません)
民族衣装 1

民族衣装 2

いつもは、決められた順路に沿って見ていたんですが、何度も着ているので、
この角を曲がったら何が展示されてあるとかもう分かっていて、最初ほどの感動はもうありません。
しかし、今回は逆行してるからか、角を曲がると初めて見るものばかり。

こんな大きな展示物さえ、見る角度によっては全く違うようで、とっても新鮮。
東北展示

中国のエリアでは、大理のペー族の展示がある!
こんなんあったっけ?
ぺー族

どんどん進むたびに、新たな発見があり、ワクワクしっぱなし。

ひえー! 韓国のお葬式や〜
韓国の棺やお葬式って昔はむっちゃカラフルやったんですね!
韓国お葬式

うわ!白装束や!!
韓国お葬式の服

なにこれ、むっちゃおもろいやん〜

ワクワクしながら、写真を撮っていたら、民博のスタッフが見回りに来た。
「あのー、展示の模様替えとかしたんですか?」
「いいえ、以前と変ってないですよ。
企画展示があるきは、一部展示物を変更しますが、それ以外のところは同じですよ」
「ここによく来さしてもらっているんですが、今回ルートと逆行して見てるんですよ。
今まで何度も見ているはずなのに、始めてみるものばかりで。
天井にも凧が舞っているなんて、今日はじめて知りました」
「私たちも毎日見ていますが、あれ?こんなんあったっけ?って思うようなこととかありますよ。
ここは展示物が多いですからね」
「写真禁止の表示がないので、写真を撮らせてもらっていたんですが、大丈夫ですか?」
「この博物館は、他の博物館とちがって撮影がOKなので、大丈夫ですよ」
「すごい良心的ですね。外国ではそういうところが多いけど、日本だとほとんど撮影禁止じゃないですか。
なんで民博はOKなんですか?」
「この博物館は美術品など扱ってなくて、
ここにある展示は全てそれぞれの地域に住む人々が使っていたものを
譲ってもらったものなので、著作権がないんです。
特別展など、場合によっては極一部禁止の物もありますが、
基本的にはいくらでも写真を撮ってもらってもいいんですよ」

「フラッシュもいいんですか?」
「一部禁止している場所もあるますが、ほとんど大丈夫です」
なんと心広い博物館なんやぁ〜
それに、ここはたったの420円!
数年前まで250円だったんです!

「ここって入場料が激安じゃーないですか。
ここは大阪府が経営してるわけじゃーないから、運営費カットで廃止の心配はないかもしれないけど、
建物が広いからかいつ来てもお客が少なく感じて、大丈夫かなーってちょっと心配で・・・」
「ここは各大学の研究施設なんです。
研究者(教授)たちが各国の民族を研究し、資料として持ち帰ったものを、皆さんにお安く公開してるんです」

近頃は、毎週末、日本を代表する研究者(教授)の解説付きで展示を見て質問することもできます。
普通に展示物を見るよりも、さらに深く、研究者たちの視点から物や文化を見ることができます。
こんな素晴らしい博物館は他にないと思います。
私もいろんな博物館に行ってますが、民族博物館ほど内容豊富で面白い施設は他にありません。
旅好き、地理好き、民族好きの人にはたまらん場所です。

それに、ここはビデオルームがあって、研究者たちが現地で撮ってきた貴重なビデオが
無料で見ることができるんです。
ビデオルームは、カプセルのよう。
ビデオルーム 3

2人用のビデオルームで、1人見ていると居眠りしてしまうんですよねー
ビデオルーム1

今まで気づかなかったけど、ソファ席もありました!
こんなん、おもいっきり熟睡してしまいそう・・・
ビデオルーム 2

こんな素晴らしい博物館が近くにあって良かった〜って心から思います。
みなさんも是非、民族博物館に行ってみて下さいね!


2008.05.01