私は天文はあまり興味はないが、砂漠に行くと満点の星空を見るのが好き。
砂漠に行けない時期が続くと、無性にプラネタリウムに行きたくなる時がある。
新聞には「九州のアマチュア天文家が新星を見つけた」とあった。
≪新星とは・・・
暗かった星が急激に明るさを増し、地上から突然星が現れたように見える≫
性能が良い天体望遠鏡に変えたら、
今まで見えなかった星が見つかったってわけじゃーないんですね。
記事はこう続く。
九州に住む2人の天文アマチュアの方が、
3月11日に、はくちょう座のデネブの近くに見えるV407という星が
異常に明るくなっていることに気付いた。
アマチュアの2人は、すぐに京都大学天文研究に電子メールで連絡した。
広島大などが日米欧で共同開発した観測衛星のデータを調べたところ、
”普通の光の100億倍のエネルギーを持つ
ガンマ線を出している新星だとわかった。”
これまで、強いガンマ線を出す天体は
超巨大ブラックホールなどしか知られておらず、
新星は出されないとされていた。
この2人は今までの説を覆す、すごい発見をしたんですね。
しかも、2人はアマチュアなのにね。
この2人、アマチュアと言ってもそんじょそこらのアマチュアじゃないらしい。
2人の出会いは高校生の時。
九州の天文同好会の高校生会員だった。
今、2人は70歳と72歳。
半世紀以上の知り合い。
4年前に自前で観測所を作り、2人で新星探しを始め、3年間で53個も見つけたという。
これは世界の半分を占めるという!!
ひょえーーーー!!!
世界には、たくさんの天体研究者がいて、
各国が高額な最新機器、最新設備を導入し、世界でも標高が高く空気が澄んでいるなど
格好の条件の場所に観測所を作って研究しているにもかかわらず、
2人は、九州の福岡などの都会で、見つけるなんて!!
では、なぜ最新機器を持つプロに対抗できるのか?
秘訣は、観測時間。
日没時間から夜明けまで、夏は8時間。
冬は12時間、毎日2人で観測し、望遠鏡で撮影した画像を、パソコンで過去の映像と比較。
新発見があれば、すぐに報告するのだという。
記事の最後に、こう締めくくってあった。
8/12に記者会見を受けた2人は、
「今日、たまたま台風が来ているから会見に出た。
台風が来ていなかったら、観測があるので会見も出なかったかもしれない」
プロ顔負けのコメント・・・
世界の天文学者やプロも注目の2人かもね。
2人が発見したV407を、プラネタリウムに見に行きたくなった。
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