すき焼きは不評だったが、デザートに用意していたケーキは大好評。
ウガンダ人のデイビットは、甘いものとフライ物が大好きらしい。
彼の体格を見れば妙に納得。

今晩は、インド人を受け入れているTちゃんと銭湯に行く。
インド人のカリンちゃんとジンバブエ人のメロディちゃんも了承済み。
デイビットにも誘ってみる。

「今から私たちは日本のPublic bath に行くけど、あなたも行く?」
少々驚きながらも、行かないという返事。

それならと、我が家の風呂に案内しシャワーの使い方や一応お風呂も入れてあったので説明した。

「もうシャワーを浴びたよ」
「いつ?」
「服を着替えたとき」

そう言われば、、、、
服を着替えるだけなのに、少々長く洗面所を使ってるなー? それにお風呂のドアの開け閉めの音や、水を出している音もかすかに聞こえるなぁ~?とは思った。

「お湯を出している音はしなかったし、バスタオルもないのに?」
「シャワーは水。 体は自分が持っているタオルで拭いたよ」

「こんなに寒いのに、水シャワー!?
言うてくれれば、お湯の出し方教えたのに~
それに、あなたのバスタオルも準備してたのに~」

「ウガンダでもシャワーは水だから大丈夫」

デイビットは家でお留守番。



私とメロディは、Tちゃんたちと近所にあるスーパー銭湯へ。

銭湯へ行くまでメロディに何度も日本の銭湯は全裸になるけど大丈夫か確認した。

「大丈夫、山形のホットスプリングにも行ったことがある。
ジンバブエでも川で体を洗うことがある。
その時はみんな服を脱いで入る」

なら大丈夫かな~?

土曜日ということもあって、スーパー銭湯はすごい人。
メロディちゃんが平気でも、他のお客にメロディちゃんがジロジロ見られて、彼女が嫌な思いをしないだろうか・・・
私は他のお客の反応を少々心配していた。
しかし、誰ひとりメロディちゃんをジロジロ見る人などいない。
子供もたくさんいてたけど、親のしつけがいいのか、
子供もメロディちゃんを見て驚くこともなく、ジロジロ見ることもなかった。

ただ、私が驚いてしまった。

だって彼女はお昼にしていたターバンをしたまま入ってきたのだった。

「ターバンしたままよ? 濡れるよ」
「大丈夫」
「髪の毛は洗わないの?」
「洗わない」

アフリカに行った時、ヘアーアレンジをしている女性に、髪の毛はどうやって洗うの?と質問した。
すると、「洗わない」と言ったいたが、メロディちゃんと銭湯に行き、
ほんとうに洗わないんだ・・・と、妙に納得してしまった。

どれくらい洗わないのか聞かなかったが、日本人のように毎日は洗わないみたい。
ま、世界には毎日髪の毛を洗う人口の方が少ないと思う。

スーパー銭湯には、屋外に岩風呂、檜風呂、寝湯がある。
私たちが行った日の岩風呂には、赤やピンク、黄色といった何やらカラフルな物が浮いていた。
私はそれがお花のバラに見え、「わー! 今日はバラ風呂や~」と大喜びで入ったら
それはバラではなく、カラフルなアヒルなどのおもちゃだった・・・

お風呂に浮かんでるおもちゃを見たメロディちゃんやカリンちゃんは大ウケ。
メロディちゃんはおもちゃを体にくっつけ遊び、みんなを笑わせてくれた。

カリンちゃんの銭湯体験は今回で5度目だとか。
カリンちゃんは、銭湯が大好きだといって、すごく喜んでくれた。

カリンちゃんは寝湯を見つけ、「これは初めて見た」とメロディちゃんとさっそく体験。
そのまま眠ってしまった。

ダメもとで銭湯に誘ってみたが、2人とも嫌がるどころか全く抵抗もなくすごく喜んでくれ楽しい銭湯だった。



京都の紅葉は、インド人のカリンちゃんとジンバブエ人のメロディにも大好評だった。
私も京都の紅葉を見ることができて大満足♪

学生たちは、午後からは大学生とのディスカッション。
ディスカッションが終わる16:00にまた学生を迎えに行く。

その間、今回私のホストを受け入れてくれた私の友人達とランチ。

りっちゃんの家は、ミャンマー人。
アキちゃんの家は、アフリカのリベリア人。

みんな、前日の夕方、学生との対面場所がそれぞれ違い、
学生のお迎えの時はどうだったか、昨日の晩御飯は何にしたのか、
昨晩どんな話をしたのかなど。
みんな初めてのホームステイ受け入れだったこともあり、
テンション上がりまくりで話が尽きない。

りっちゃんは、お迎え場所から家まで距離があるので、
家に帰ってから食事をしたら遅くなるから京都市内で学生が食べたいお店で夕食をしたと。

確かに、そういうのもアリやなぁ~

アキちゃんはカレーにしたと。
リベリア人のマリーちゃんは、ペロリと全部平らげたらしい。

カレーなら作っておいて、家に帰ってきたらすぐに食べられるしいいなぁ~

アキちゃんは、マリーちゃんが見たことがないという映画を英語に切り替えて見せてあげていたとか、
みんなの話しを聞いていると、めっちゃ参考になる。



2泊目の夜は、ウガンダ人のデイビットも我が家に泊りに来る。

学生たちとのディスカッションが終わり、デイビットも一緒に家路につく。

2日目の晩御飯、「すき焼き」

今から思えば、なぜすき焼きにしたんだろう・・・
ただ、すき焼きの後、キムチと卵を入れた雑炊がめっちゃおいしいから
2人に食べさせてあげたかっただけ。

中国人のチンカンが泊りに来た時、
「何が食べたい?」と聞いたら、「すき焼き」と即答した。
「すき焼きは日本の食べ物だから」と言った。
(帰国して両親にすき焼きを食べさせたいから、作り方を教えてほしと言われた)

が!!
すき焼きは、生卵で食べる。

チンカンにすき焼きの作り方を教え、
食べる時、生卵につけて食べると、
「ほんとうに生卵で食べるんだ・・・」と、少々驚きつつチンカンは食べていた。
「私はすき焼きは生卵で食べるって知ってるけど、両親は食べるかな…?」と言っていた。

多くの日本人は、生卵を食べることに何の抵抗も疑問も無いだろう。

私は、肝心なことを忘れていた・・・

外国人は卵を生では食べない。
そのことをすっかり忘れていた。

すき焼きを作る準備をしていると、メロディちゃんが手伝ってくれて2人で台所に立って楽しい準備。
すき焼きの鍋に油をひき、牛肉を焼く。
次に、肉の上に大量の砂糖を入れると、メロディちゃん仰天!
(そういえば、チンカンも驚いてたなぁ~)
※関東と関西ではすき焼きの作り方が違うようですね。

さあ、すき焼きができあり~

が!!
2人の前にすき焼きと生卵を出すと、2人は固まった。

夕食を楽しみにしていたデイビットの表情が暗くなったのがわかった。
2人には、すき焼きがおいしそうには見えないみたい・・・
私のすき焼きがヘタだったのだろうか・・・

生卵をかき混ぜ、卵につけて食べるんだと説明。
さらに二人は凍りついた。

デイビットはやはり無理で卵なしで食べていた。
メロディちゃんは、私が生卵をつけて食べるのをみて、
同じように食べてくれた。
「食べてみるとおいしい」と言ってくれたが、それは本心かはわからない。

2日目の夕食は、空気が重く会話も弾ますほぼ無言だった・・・

私にとってのメインだったすき焼きの後のキムチの雑炊は結局できなかった・・・


日本人は'おもてなし'をすごく考えてしまう。
でも私は自然体でいいと思っている。
日本人の普段の生活をそのまま見せてあげればいいんじゃーないかと思っている。

しかし、作った食事を前にして、
表情が暗くなるほどがっかりさせてしまって
申し訳なかったな・・・

なんだか私も落ち込んだ・・・


生卵はNGですよね・・・
今後は気をつけよう・・・



ホームステイ2日目のスケジュールは、9:30に京都に送迎するか、
11:45に京都市内の大学に送迎するかの二択。

私とTちゃん家は、もちろん11:45に大学に送ることにした。

我が家に来る前、メロディちゃんたち学生は、
11/10から農場がある栃木県を出発し、浜松の農場見学や中、
高生たちとの交流会、大阪に移動し、大阪港からフェリーで九州へ。
水俣病など見学し、広島へ移動、次に京都亀岡へ。
毎日移動ばかりで過密スケジュール。

きっと疲れているだろうと思い、
2日目は午前中ゆっくり寝てもらって疲れを癒してもらえればと思っていた。


夕食のお好み焼きを食べている時、Tちゃんから電話が入った。

「カリンちゃんに明日の午前中どっか行きたいところあるか聞いたら、
フリーでどこにも行ったことがないらしいから、
明日朝早くなるけど京都行くのはどうやろうと思って」

メロディちゃんに伺ってみると、「行く!」と言う。

2日目は8時過ぎに家を出ることになった。
私は朝食の準備があるので、起床7時。
メロディちゃんに「朝食は7時半からね」と伝えて眠った。

翌朝6時半、メロディちゃんは朝シャワーを浴びていた。
前日は1時半過ぎまで喋ってたのに、彼女は朝早くから身支度をしていた。

今日は頭部にターバンを巻き、めっちゃかっこいい!!

あまり時間もないので、
河原町からすぐにタクシーを捕まえ、見ごろの紅葉エリアを周ってもらうことにした。

さすが京都のタクシー
人が少ない穴場の紅葉スポットに連れて行ってくれる。

京都 紅葉

南禅寺
京都 紅葉  南禅寺

南禅寺の門を久しぶりに登った。
上からの景色もなかなかいいですね。
京都 紅葉  南禅寺 もみじ

京都 紅葉  南禅寺 もみじ

京都 紅葉  南禅寺

次に銀閣寺へ
銀閣寺

メロディちゃんとTちゃんの家に来たインド人のカリンちゃん
カリン&メロディ
ね、カリンちゃんはインド人だけど、インド人には見えないでしょ?
一瞬、日本人にも見えなくはない。
インドといってもカリンちゃんの住む地域は、ミャンマー国境付近。
少数民族なんかなぁ~?
詳しいことを聞く時間はあまりなかった…

メロディは銀閣寺の砂の庭に興味津々。
紅葉より、砂の写真ばかり撮っていた。
銀閣寺

銀閣寺の庭園

銀閣寺 紅葉

銀閣寺

カリンちゃん、メロディちゃんも京都の紅葉に大喜び。

私も京都の紅葉が見れて大満足♪





昔は「ツーリスト・パラダイス」と言われた時期もあったジンバブエ。

私がジンバブエに行ったのは、1998年の12月末~正月にかけて。
(当時の様子は「我が家に黒人がやってきた 2」を見てね)

拠点となる町では、屋台でフルーツを売っていて、食堂も町に1,2軒あった。
しかし、食堂には飲み物は売っていても、これといって食べ物がない。
空腹だった私は、ジンバブエ人と奪うように最後のチキンを確保した。
しかし、チキンは固くおいしいと言えるものではなかった・・・
食器やフォーク、ナイフは汚れていて、あまり気にしない私でもティッシュでふき取って食べた。
ふき取ったティッシュは真っ黒になった・・・

当時、ジンバブエはインフレが加速しているとは聞いていた。
200$を両替しようとしたら、「そんなに両替できるジンバブエ$はない」と言われ、50US$を両替した。
すると、ジンバブエ$は10cm以上の束になった。
(両替を断られたのは、小さな町だったからなのかも?)

2000年に入ると、国内状況はどんどん悪化していると風のうわさで聞いた。
2008年にはインフレ率が数十万%だとか、
失業率が85%だとか新聞の国際面に小さく書かれてあった。

そして2009年には、とうとうジンバブエ$は紙切れ同然になり、

今、ジンバブエでは自国の通貨というのが無い。

自国の通貨がなくなるなんて、私には想像ができない。
もしも、日本でそのようなことになったら、大パニックになるだろう。
今までコツコツと貯めていたお金が、何の価値もなくなり、紙切れ同然の世界。
何十万、何百万持っていても、パン1つも変えない世界。

そんなことがジンバブエではたった1.2年前の出来事だ。

日本人の感覚からすると、もう国が崩壊しているといってもおかしくない。

「自国の通貨が使えなくなった時、ジンバブエはどうだったの?」
「そんなに問題ではない、今は大丈夫」

彼女の口調からして、そんなに混乱もなく、淡々と人々は日常生活をしていたようだ。
きっと日本ならマスコミも大騒ぎして、国民が大パニックになるだろうな…

「今の通貨は何?」
「主にUS$、南アフリカのランドも使える」

通貨が無くなる前、ジンバブエ$の桁の0が数えきれなくなるほどの億単位になり、
さらには兆という位のお札まで出た。
人々は、両腕に抱えきれないほどの何兆ジンバブエ$を持って行ってもパン1つしか買えなかった。

その時の映像があり、彼女に見せた。
すると、彼女は、当時の映像が日本で見れることに驚きながらも
当時を懐かしむように
「あのときは、こんな大量のお金を持って行ってもパン1つしか買えなかったのよ」
と笑いながら話してくれた。

もう笑える話なんだ・・・

「ジンバブエはたくさんの会社が倒産して、大学を出ても仕事がなく、
人々は仕事を失い南アフリカに出稼ぎに出ているって聞いたけど」

「そう、ジンバブエの会社はたくさん倒産した」

「じゃ、みんな貧しい人たちばかり?」

「NO. たくさんの人がリッチ」

意味が分からない・・・

「ジンバブエの60%はリッチ。
それも大金持ち。
30数%の人は、普通。
残りの数%の人は貧困」

会社が次々に倒産して仕事もないのに、60%もリッチ層がいるなんて理解できない。

もっと突っ込んで質問すると、
ジンバブエは今、金やダイヤモンドが豊富で、信じられないリッチ層が増えているんだとか・・・

金やダイヤモンドって、国民の60%をリッチになるほどのものなのか・・・


何度聞いても私には、国民の60%がリッチだなんて信じがたい。
もしかすると、私たちのリッチとは感覚のずれがあるのかも・・・?

彼女の話しは嘘ではないだろうが、
またジンバブエに行って自分の目で確認したい気持ちにかられた。


彼女との話しは尽きない。
彼女も広島からの長旅で疲れているにも関わらず
私の質問に深夜まで答えてくれた。

「まだまだ質問があるの。
また明日の夜、教えてね」

「いいわよ。明日は何時でも付き合うわ」


続く・・・・


夕食のお好み焼きを食べながら、今のジンバブエの状況を教えてもらう。

少々聞きにくい話しなので、事前に私の胸の内を伝えた。

「私はジンバブエのことをもっと知りたいから、あなたにたくさん質問がある。
でも、私の質問に気を悪くしたらごめんなさい」

「大丈夫、何でも聞いて、何でも答えるわ」

11年前に行った時、首都のハラレは強姦、強盗が頻発していて、
旅行者は1人で宿を出ると即狙われるため、同じ方向に行く旅行者が集まってから
危険なハラレを脱出していた。

宿だから安全というわけではなく、窓の鉄格子を力づくでこじ開け侵入し、
シャワーを浴びているすきに荷物を奪われたという日本人女性もいた。

中には空港やバスターミナルから宿に向かっている最中、
首絞め強盗に遭い荷物をすべて奪われたというドイツ人女性。
荷物を奪われただけならまだラッキー。
オーストラリアから飛行機でジンバブエに到着し、
宿に向かっている最中に大柄な男性6人に襲われ草むらでレイプされたという女性もいた。
当時は6人に1人がエイズで、猛スピードで年々悪化している状態だった。

その話をすると、彼女は大きくうなずいていた。

ジンバブエで合う日本人から、
「早くジンバブエから脱出した方がいいよ。この国の秩序はもう失われている」と言われた。

「今はどう?」

「今は安全」

「ほんと!? 本当に大丈夫?」

「昼間は大丈夫だけど、夜に出歩くのは危険。
それに女性が1人草むらに入っていくとレイプされたりするから人がいないところに1人で行くのは危険。
夜は男性でも危ない。
子供もたまに行方不明になる。
たぶん殺されているんだろう」

「なぜ? なぜ殺すの?」

「それは私にもわからない。
日本でも、子供の虐待や子供だけを放置して家の中で死亡する事件がある。
親が死んでも葬式もせず、家の中で白骨化する事件があった。
私には理解できない。
ジンバブエでも理解できない殺人はときどきある」



続く・・・


プロフィール

かおり

Author:かおり
大阪出身
旅が大好きで、気がつけば40数カ国旅をしています。そして念願だった旅行記を2006年出版。
多くの人に一人旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

最寄の書店での注文、もしくは上の“おすすめ商品!”の「やっぱり旅はやめられない」をクリックしてみてね!

プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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