【四川省・貴州省の旅】2016.9/4-29 26日間

9/7 Day-4-6 《汶川》


いやー 参った・・・

まさか犬に噛まれるなんて・・・

傷はけっこう深い。


IMG_7034.jpg

写真で見ると、たいしたケガには見えないが、牙がグサリと入り込み、傷は深い。


すぐ病院に連れて行ってもらえたが、山の頂上で噛まれたため、車を飛ばしても病院まで1時間半もかかった。

病院では、通路が血まみれで、5人ほどの男性が唾を飛ばすくらいの勢いで激しく喧嘩だか口論していて、診療室では、10名ほどの男性が詰め寄り大声で口論していた。


殺人現場のような通路と、この騒がしさ、うるささはいったい何やねん!?


制服を着たガードマンは口論を止めることなく、野次馬状態で後ろから覗き込んでいた。


ジュジュちゃんと運転手は総合受付で私の代わりに手続きをしてくれていた。

私は一人診察室前の通路の椅子で座って待っていた。


口論が長く続いていたため、なかなか私の順番が回ってこず、気になって診察室の中を覗き込んだ。


白衣を着た先生と、患者らしき1人の小柄な男性が椅子に座っていて、うるさく騒いでいるのは、その周囲の人たち先生に大声でもんくを言っていた。。

患者らしき男性は、とてもおとなしい。

ケガをしている様子もない。


大けがをしているのは、全身血痕が飛び散った服を着て、頭部、腕に血がにじみだしているグルグル巻きの包帯を巻いている男性が私の前でウロウロしている。


いったい何がどうなってるの?

何が起こっているのか・・・?


病院内ではあちこちで口論してるが、通路の血痕と関係があるのか??


やっとジュジュちゃんと運転手が手続きを済ませ戻ってきてくれた。

ジュジュちゃんも通路の大量の血痕を見て一瞬驚いたが、

「ま、中国だからね…」と、それで終わった。


診療室内での騒ぎが収まるまで通路で待っていたが、終わりそうもない。

男性たちはずっと怒鳴っている。


私の傷口はズキズキとうずき、頭もガンガンと痛い・・・

私はうなだれ目を瞑って我慢していた。


運転手がしびれを切らし、口論している男性たちや野次馬どもを通路に出させ、診療室には患者と先生だけにし治療を終わらせ、やっと私の番が来た。


長時間あんな激しく男性たちに責められていた先生だが、けっこうケロッとしていた。

もしかしていつものことなのかな??


ジュジュちゃんから私の事情を聞いた先生は、傷を見るなり表情が険しくなった。


ジュジュちゃんにとても険しい表情で詳しく話した。


それを聞いていたジュジュちゃんの表情がだんだん険しくなってきた。


意味は分からないが、2人の表情で深刻さが伝わってきた。




病院までの移動中、ジュジュちゃんや運転手は「大丈夫、大丈夫、心配しないで」と何度も言ってくれた。

きっと私を心配させないように大丈夫だと言っていたんだろう。


運転手は「僕も子供の頃、村で犬に噛まれたことがある。でも病院も行ってない。大丈夫だった。

村では犬に噛まれて、もっとひどいケガをした人もいる。あなたの傷はどおってことない。全然大丈夫だ」と言っていたが、私は傷より狂犬病の事がすぐよぎり心配になった。


日本では、狂犬病の恐ろしさを知らない人が多い。

日本では狂犬病は50年以上発症していないから、知らない人が多い。

私は海外に行くので、狂犬病の事は知っていた。


最初に狂犬病を知ったのは、

昔、イエメンに行ったとき、山岳地域の村で泊まっていた時、宿の周辺を野良犬がさ迷っていた。

すると、宿の人が銃を取り出し、犬に向かって撃ちまくった。

私は驚き「犬が死んでしまう!やめて!!」と叫んだ。

宿の人は「あの犬は狂犬病を持っている。とても危険な犬だ!噛まれたら死んでしまう。だから殺さないといけない」と言った。

「遠く離れている犬をなぜ狂犬病だと判断できるの?どう見ても普通の野良犬じゃない!」と私は反論した。

その時、宿の人にイエメンの犬は狂犬病を持っていて、狂犬病がどれほど恐ろしのかを教えられた。

(説明聞いてる時、その犬は逃げて撃ち殺されなかった)

首都のサナアでは、犬のマークの看板がある薬局のような店が何軒かあった。

狂犬病ワクチンを取り扱っている薬局だった。

サナアでも宿の人に「犬には絶対近寄るな。噛まれたら死ぬ」と教えられた。

サナアでは野良犬がいたら、みんなめっちゃ避けていたが、その場で殺そうとはしなかった。

でも、郊外の田舎ではワクチンも無い為、野良犬を見たら皆が石を投げたり銃で殺そうとしていた。


そして数年前、フィリピン滞在中犬に噛まれた日本人2人が、帰国後亡くなったというニュースがあった。

その時メディアでほんの少し取り上げられ、狂犬病の恐ろしさを再認識した。


噛まれたら20時間以内にワクチンを打たなければいけない。

発症してしまうと数日後には100%死ぬ。


中国でも狂犬病が多く、年間2000人~3000人死亡している。


先生とジュジュちゃんの表情を見てると、私も中国の狂犬病死者数の中に含まれてしまうのか・・・とよぎった。


だって、犬に噛まれてから、頭痛もさらにひどくなり、自分の体がどんどん重くなり、悪い物が体内で繁殖しているような感じだったから・・・


あぁ・・・

私はこれで終わりか・・・


ワクチンが打てる診療所は今日ほんとうに3時から開くのだろうか?

私は今日中にワクチンを打たなければ、死んでしまう・・・

(あの犬が狂犬病を持っていればの話だが・・・)

もしかして、診療所は今日はお休みで、それで先生が深刻な表情をしてるのではないだろうか・・・?


私は焦りも少しあったが、半分開き直っていた。


これも私の運命・・・

受け入れよう・・・


そう思った。


キズの傷みも酷いが、頭が締め付けられるようにひどく痛い。

体も重くだるく、先生とジュジュちゃんと話している間にも、極度な睡魔に襲われ居眠りをしてしまうほどだった。


あぁ・・・

これは狂犬病のウィルスが私の体内で繁殖しているのか・・・・




続く・・・






プロフィール

かおり

Author:かおり
大阪出身
旅が大好きで、気がつけば40数カ国旅をしています。そして念願だった旅行記を2006年出版。
多くの人に一人旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

最寄の書店での注文、もしくは上の“おすすめ商品!”の「やっぱり旅はやめられない」をクリックしてみてね!

プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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