迷子

【韓国南部旅行記 15】 =迷子=

ものすごく冷たい風が吹き付ける中、それほど暖かい服装じゃなく
日本と同じ感覚の服装(下着、セータージャケット)だけで
良洞民俗マウルに行ってしまった私たちがアホやった・・・

A氏なんて下着はTシャツで、タイツもはかず、手袋も宿に置いてきてしまった。

田んぼの水溜りは凍てついていて、家の外にある洗い場に溜まっている水も凍っていた。
途中から雪も舞ってきて、風は常に強風。
顔の感覚がなくなり、鼻水が出ていても気がつかない。
それでも村の隅々まで見て回っていた。

夕方になり、帰りのバスに飛び乗ると、車内が暖かく慶州まで熟睡。

実は、A氏は韓国に行く5日前、階段で足をぐねって3日間足の甲がパンパンに腫れるほどひどい捻挫をしていた。
韓国行くまで、まともに歩けない状態での出発だった。
しかし、韓国に着いてからお腹を空かすため釜山を歩き回り、良洞民俗マウルでも歩き回り
彼の足は悲鳴をあげていた。

慶州に戻ってききたものの、宿まで歩く気力、体力は残っていなかった。

慶州の繁華街に行くが、慶州は田舎町で、これといってお茶する店がない。
やっと見つけたのは「dunkin'dontus」
RIMG0157--ダンキンドーナツ

私たちは体の芯まで冷え切っていたし少し暖を取って、日が暮れてさらに寒さが増した慶州市内をの夜道を歩きながら宿に戻ることにした。


「ここからやと近道できるからこっちから行こう」
少しでも早く宿に戻りたいと思った彼は、地図を片手に古墳のすぐ横の道に入っていった。

しかし、歩けど歩けど、いっこうに宿にはたどり着かない。
距離的にどう考えても行きすぎと思う。

何度も地図で確認する彼。

寒さで会話をする元気もないから、私はおかしいと思いつつ彼について行っていた。

あっ。。。
忘れてたけど、彼は極度な方向音痴やったんや~
ついて行ってた私がアホやった・・・

「ちょっと地図見せてみー」
「俺は間違ってないで、ほらこの地図やと、この辺に宿があるはずなんや。
でも、こんな道はこの地図にはないんや。 この地図がええかげんで間違ってるんや」

確かに、地図には載ってない道を今歩いている。
ま、地図っていうても、細い路地まで載ってないことだってある。

2人とも、引き戻る体力も、もう残ってない。

日が暮れると、慶州の町は人がさらに少なくなり、オレンジ色の街頭がぼんやりとあたりを灯しているだけで、
誰ともすれ違わないから、道を尋ねることさえできない。
こうなったら私の勘だけで、宿を探すことにした。

そして大きな道に出てきて、徐々に宿に近づいているような感じがする。
途中、交番があったから、現在地を教えてもらおうと交番に入った。
しかし、日本の交番と違って、地図がどこにもない。
だから、現在地を教えてもらおうにも無理。
私たちが持っている地図を見せても日本語表記が多いため、警官もさっぱりわからない様子。

私たちが泊まっている宿の名刺を見せ、道に迷ったことを身振り手振りで伝えると、
宿に電話をしてくれた。
オーナーと電話を代わってもらい帰り道を教えてもらおうとするが、
どうも口で説明するのはややこしいらしく困っている。

警官に電話を代わると、警官はオーナーに道の説明をしてもらいながら、地図を書いてくれた。
やはり近くまで戻ってきてたみたい。
現在地がわかればもう簡単。
私たちは、暗がりの中寒さに耐えながら1時間以上かけて何とか無事に宿に戻ることができた。

宿に着くなり、A氏は
「もう、アカン・・・ 動かれへん・・・ 足も痛いし体がだるい・・・ 部屋で寝てるわ」
と言って、1人部屋に戻っていった。

私はというと、8時から宿で何やらイベントをするというので、宿泊客たちと楽しんでいた。
イベントは韓国民謡音楽の演奏者が来て笛を奏でてくれた。
RIMG0161--笛のおっちゃん
12月30日の宿泊客は多く、ホームパーティー状態。
欧米人のカップルは、翌日釜山から日本に渡り、ものすごい強行スケジュールで京都・奈良を回る計画をたてていた。
2人の行程を聞くと、朝の5時から夜遅くまで寺院を見て回るという。
そんなん無理、無理~
距離感がつかめてないから、どうしても見て回れると思ってしまうのだろう。
アメリカ人の彼と一緒に宿泊していた英語が流暢な日本人女性が、どれだけ無謀な行程なのかを説明してあげていた。


イベントも終了し、部屋に戻ると彼は先に布団を敷き、寝込んでいた。

「これは熱あるわー」
「そんなん気のせいやー」
「いや、マジやって。これは38度はあるな」
「そんなに喋れるんやったら37度ちょいちゃう?たいしたことないわー」
「いや、これはぜったい38度はあるって!」

いつもなら私が旅先で熱を出すから今回は体温計を持ってきていた。
彼に熱を測らせると38.5度。

まさか38.5度も熱があるとは思っていなかった彼は喜び、
普段言葉数が少ないのによく喋りじょう舌になっていた。






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プロフィール

かおり

Author:かおり
旅が大好きで、気がつけば50数カ国旅をしています。2006年念願だった旅行記を出版。
多くの人に旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

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プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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  • 2010年01月11日 (月)
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