モンゴル移動歯科

先日、南港のATC4階にあるモンゴル領事館に行ってきた。

去年、国家試験に合格し歯科医となった友人のしょうちゃんを
佐藤領事に紹介するため。

しょうちゃんと私との出会いは、カンボジア。
カンボジアに到着した翌日の夕方、
一人でちょっと寂しそうにトボトボと歩いていたしょうちゃんに声をかけた。
(彼に言わせれば、1日バイクの後ろに乗りアンコールワットの遺跡を周った帰り、コンビニでジュースを買って宿に帰ってる途中で、寂くもなんともなかったらしい)
そんな彼は当時20歳だったような?
それがちょうど4年前。

彼は旅先で現地の学校に訪問したり、
普段からボランティアをしているていることもあり、
彼は学生時代から、将来歯科医になったら、
海外などで歯科医のとしてボランティアをしたいと言っていた。

そんな時、私はある人から佐藤領事を紹介された。
佐藤領事からモンゴルで移動歯科をしていると聞き、
私はすぐにしょうちゃんと結びついた。

すぐに、しょうちゃんに領事を紹介したかったが、
彼はそのときちょうど国家試験前。
その後、無事合格したが、「歯科医として実力を付けてから」とのことで、
約1年間臨床医としてめどがたった去年末、
「モンゴル領事を紹介してもらっていいですか?」と連絡があった。

とはいうものの、私と領事とは2年前に一度会ったっきり。
頻繁に連絡を取ってないし、覚えてくれているだろうか・・・
と思いながらも連絡させてもらった。

領事は、私のことも移動歯科に興味を持っているしょうちゃんのこともしっかり覚えてくれていた。

佐藤領事は多忙にもかかわらず、私たちのために時間を作ってくださった。

「じゃ、お昼でも一緒にどう? お昼前にいらして」
と言われた。
私たちは
「昼前って何時や?」
「11時ですかねー?」
「早すぎひん? 大丈夫かなー?」

結局、昼前とは何時をさすのか分からないまま、
私たちは11時半に伺わしてもらうことにした。

領事は私たちを温かく迎えてくれ、移動歯科の活動を詳しく説明してくれた。

佐藤領事は今からちょうど20年前の1991年から、
神戸の歯科医とモンゴルの歯科医療と公衆衛生の向上を目的として活動を開始した。

最初は0からの出発だったが、佐藤領事や歯科医の地道な活動で、
閉院して使わなくなった治療に使う医療用具や椅子を譲ってもらい、
古くなって使えなくなった日本の救急車までも手に入れモンゴルに送った。

そして、立派な歯科専門の病院を建設した。

予防医療として歯を磨くことを教えた。
しかし、モンゴルの歯ブラシはとても質が悪いもの。
病院の地下には、歯ブラシ製造所も設置し、質のいい歯ブラシを作ることができるようになった。
治療に来た患者には、その歯ブラシを配っている。

それまでのモンゴル人歯科医は、歯を抜くくらいの治療しかなく、
治療方法や基準が無く、人によって治療レベルがバラバラだった。
関西を中心とした歯科医や衛生士、歯科医の学生などの有志が
年に2度モンゴルに出向き、現地の医者に歯の治療とはどういうモノなのかと教えることから始まった。
今では、現地のモンゴル人医者やスタッフ、従業員を合わせると30名ほどで、治療と歯ブラシの製造を行っている。

そんな活動を見ていたモンゴル人の少女が日本に留学し、
見事に阪大歯学部に合格した。
今、彼女は頑張って将来モンゴルで歯科医になるため学んでいるという。

日本で歯医者の免許を取得しても、自国ではその医療免許は通用しないのでは?
と疑問を持った人もいるでしょう。

それなら大丈夫。
領事が大統領や大臣に掛け合って、海外で取得した医療免許でも国内でも通用することになった。

この20年間の活動は、
最初は畑を耕すことから始まり、
種をまき、芽が出て、今では立派に花が開花する寸前なのかも。

会食は、ハイアットリージェンシーの28階の最上階にあるレストラン。

ハイアットの最上階での高級な雰囲気が漂うレストランでの食事は超緊張~

佐藤領事の話は、夢物語ではなく、
実際に20年間も年に2回も医療キャラバンを組み活動を続け、
結果を出しているだけに「すごい・・・」としか言葉が出てこなかった。

「私は何もしてないの。
ただ、周囲にいい人たちがいてくれたから。
みんなに助けてもらっただけなのよ」

私も今までいろんな方とお会いさせてもらっている。
見るからにパワー全開で、何でも良い流れにさせてしまうような人もるが、
領事は「パワフル」という感じではなく、大らかで温かく、大きく包見込んで受け入れてくれるような方。
なんか、でっかい人。
人として、素晴らしいの一言。

食事をしながら、領事は移動歯科の活動以外にも、いろんな話をしてくれた。
領事の一言一言が心に響いた。

こんなすごい女性がいるんや・・・

そう思っていたのは私だけではなく、領事と別れてから、
しょうちゃんも「あんなすごい人ってほんとうにいるんですねー」
とつぶやいていた。

帰りの車内では二人とも「すごいなぁ~」ばかりで、ほぼ放心状態。

領事のすごさはなんかうまく表現できないが
私も領事のような人になりたいな・・・
(めっちゃ時間がかかるやろうな・・・
意識して生きていけばいつかそうなれるかな・・・?
その前に大掛かりな修行が必要やな・・・)

そのように人生の見本となるような人と出会えた嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいになった。




しょうちゃんは、領事と神戸の歯科医が続けている活動に加わるのか、まだ決まっていない。
彼も仕事がある。
移動歯科キャラバン隊が発つ日に休みが取れないかもしれない。

すぐには無理だろうが、いつか参加できる日がくるかもね。
その時、私は荷物持ちで参加させてもらえたら・・・・
領事にそのことを言うと、
「あら、荷物持ちだなんて遠慮しなくていいのよ。 
あなたも行きましょう! 今度は9月に行くわよ!」

えっ!?
私、医療関係のことなどさっぱりわからんし、
技術も何も持ってないんですが・・・




移動歯科に興味があったり、自分も参加したいと思われた医療関係者の方。
私にご一報くださいね。
kaoridon@hotmai.co.jp

歯科医、衛生士以外でも、医療全般の医者、看護師、介護士でもOKだそうです。

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かおり

Author:かおり
旅が大好きで、気がつけば50数カ国旅をしています。2006年念願だった旅行記を出版。
多くの人に旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

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プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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  • モンゴル移動歯科
  • 2011年01月29日 (土)
  • 22時49分09秒
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