出会い

【メルボルン旅行記】
2013.12/26-2014.1/10 16日間の旅

● 2013.12.28 3Day

ホテルのチェクアウトは、朝の10時。

前日、乗り継ぎができず広州で1泊したが、早朝出発の為あまり眠れなかった。
やっとメルボルンでゆっくり眠れる~と思ったが、メルボルンは寒く毛布が薄っぺらく、ベットの中で震えてた。

1泊で宿を出ると決めていたので9時半に起き荷物をまとめた。

1階のフロントはまだ閉まっていて、ロビーのようなソファルームには、チェックアウトをする人たち6名ほどが待っていた。

その中に東洋人の女性がいた。
年齢は30代後半かな?
一瞬、日本人か?と思ったが、欧米人の女性たちの中に混じってるような感じだったので、香港人かな?と、挨拶はしなかった。

私とA氏がソファに座りフロントが開くのを待ちながら雑談してると、その女性が駆け足で来て
「日本人ですか?」と声をかけてきた。

「日本人やったんですか?」

「いつメルボルンに来たのですか?」

「私たちは、日本を2日前に出て、昨日の夜メルボルンに着いてん~
本当は昨日の朝着く予定やったけど、飛行機が遅れて夜着いて、宿に着いたのは23時過ぎてて、ホテルが閉まってて焦ったよー 
この宿は日本で予約してきたけど、町まで遠いしキッチンは朝しか使えへんし1泊で出ることにしてん~」


「私は3日前にメルボルンに来たの。
1日目はcityに泊ったんだけど、ドミトリー(相部屋)で32ドル(3400円)だったのね。
郊外の宿なら安いと思ってこっちに来たけど、1泊30ドル(3200円)じゃない
トラム代を考えたらcityの方が安いから1泊で出ることにしたの」

この宿から町までは、トラムを使って出ることになる。
トラムの切符(カード)は、コンビニで購入し前払いしないといけない。
料金システムがまたややこしい。
週末は料金が違ったり、1回利用、1日利用とがある。

1日に数回利用するなら1日利用料金を払った方がいいが、宿までの往復なら2回分を買った方が良い。
往復するだけで750円もする。
いくら宿代が安くても(安いと言ってもトイレシャワー共同のダブルで1泊7400円もする。相部屋でも3200円もする)
トラム代に1日750円かかるなら、割高でもcityで泊った方がいい。

「ドミで1泊3000円超えなんて信じられへんよなー」

「オーストラリアは物価が高いとは聞いてたけど、ここまで高いなんてびっくしちゃって~
メルボルンはオーストラリアの中でも物価が高く、世界一物価が高い町らしいよー」

「ひえーー!
えらい町に来てしまった…
私、これから2週間滞在するのに、どうしよう…」

「私もよ~~~
私、帰りのチケットが1ヶ月後なの~
1カ月間メルボルンで滞在しないといけないのー」

「えー! 1ヵ月も!?それは大変やん~」

「1月になったら、知り合いが来ることになってるの。
だからそれまでメルボルンに居たいの」

メルボルン行きの飛行機に乗ってた日本人数人に「なんでメルボルンにしたんですか?」と質問した。
全員、メルボルンに知り合いやきょうだいがいるから会いに来たと言っていた。

観光だけの目的は一人もいなかった。

私もそうだったけど、メルボルンってそういう目的でしか来ないのか・・・
それほど何もないのか観光だけで来る町ではないのか・・・

「私がチケット買った時は、友達は1月入ってすぐ来るって言ってたんだけど、1月下旬になったみたいなの~
これからどうしよう~~」

「私も友達に会いに来たけど、友達今シンガポールに行ってるねん~
私は2週間やけど、1カ月は長いよなー
もう少し物価が安い町に移動して1ヶ月間乗り切るとかは?」

「私もそう考えて、いろいろ調べたんだけど交通費も高くて~」

彼女は半べそ状態。


私らも昨日の夜、空港で7万円両替したが、空港からのバス代、タクシー代、ホテル代を払ったら
残金が5万2千円になってしまった…

これから2週間メルボルンに滞在するのに、初日からお金が足りるか心配になってくる。

「2週間滞在の私でさえお金足りるか心配やのに、1カ月も滞在したら破産してしまうんちゃう?」

「ほんと、どうしよう…」

そんな話をしていたら、10時になりフロントが開いて、チェックアウトをした。

※ オーストラリアの安宿の多くはチェックインの時、デポジットで20ドルほど余分に払わされる。
デポジットは、鍵を失くした時などその保証金のような物で、チェックアウトの時、鍵を返したら戻ってくる。
鍵を無くしたらデポジットは戻ってこないと噂で聞いたことがあるが、今まで鍵を失くしたことがないから、いつもデポジットは返してもらってる。

「これからどうするん?」

「郊外にいても仕方がないし、ここでは情報が入ってことないから、やっぱりcityの宿に戻ろうかと思って」

「宿は決めてるの?」

「まだなの~ 2人はどこに泊るの?」

「私らも宿はまだ決まってないねんけど、目星は付けてるねん。
歩き方に広告が載ってた宿にとりあえず行ってみることにしてん。
そこは立地条件がいいようやけど、料金が書いてないから、とりあえず行って料金聞いて宿を見てみようと思って。
よかったら一緒に行く?」

「うん!行く!」

彼女は自分から名前と年齢を言ってくれた。
名前はKちゃん。
彼女の年齢は私より1歳年下。
同年代で一人でオーストラリアのメルボルンに1カ月も滞在するなんて珍しい。

オーストラリア(メルボルン)に来るまで、インドネシアのスマトラ島と東ティモールを旅していたらしい。

「仕事やめてきたん?」

「そうなの。
家も処分してきたの。
だから帰るところがないの~」

「一人で住んでた家を処分してきたの?
でも実家はあるやろ?」

「両親は亡くなったから実家もないの。
きょうだいもいないし一人なの」

「親と住んでた家も処分したの?」

「家を出て一人で住んでた時に父親が亡くなって。
実家は借家だったし、父親の荷物を処分したから実家は無いの」

「祖父母や親せきは?」

「祖父母も亡くなったし、母親は私が幼い時に亡くなって、父親は借金抱えて家にはほとんど帰って来ずだったの。
親戚はいるのかもしれないけど、親戚づきあいもなかったからわからないの」

「パスポート取得時とか、海外旅行行くときとか、緊急連絡先とか書かなあかんやん? どうしてるの?」

「事情を知ってる友達の名前を書いてるの。
私に何かあったら友達のところに連絡がいくから、友達に迷惑がかからないよう私は何が何でも生きて帰らないといけないの。
もしも海外で死んだら遺体は日本にも戻さなくていいから、その国で埋葬してもらうよう友達には言ってあるの」



私も今までいろんな人と出会ってきたけど、彼女の人生を聞いてると波乱万丈で同年代とは思えないほど壮絶な人生を歩んでた。

彼女は同年代とは思えないほど若く見える。
気さくでよく喋り、人懐っこい。


私が目星を付けていた宿に到着しすると、3人部屋をあてがわれた。
彼女とA氏と3人で同じ部屋に泊ることにした。


その後、私のメルボルン滞在中、ほぼ毎日彼女と会うことになった。



コメントの投稿

非公開コメント

Re: やっぱり旅は、おもしろい。

★ トモヒコさん
お久しぶりです♪
今回のメルボルンは、当初の目的がなくなってしまって、物価が高く2週間どうやってお金を使わず日々過ごすことばかり考えてましたが、そのおかげで自分の旅の原点でもある自炊の旅を久しぶりにできて、有意義な時間を過ごすことができました。
Kちゃんのことは、ブログではごく一部の境遇しか書いてないですが、彼女の人生の話しは壮絶でした。
それでも明るく前向きに、自然体で生きてる彼女は素晴らしかったです。
それに、後半にも、謎の人物と同室になって、ある意味すごく考えさせられました。
また後半に登場するのでお楽しみに。


やっぱり旅は、おもしろい。

昨年末から読んでいなかったブログを一気に読ませていただきました。
ご無沙汰しています。
旅にはいろいろな危機もあるけれど、この女性のような境遇の人との出会いも「旅」だからこそ。読んでて切なくなりました。
そこらの観光旅行では出会えない人と経験と…。

時々だけど、またコメントさせてもらいますね。
プロフィール

かおり

Author:かおり
大阪出身
旅が大好きで、気がつけば40数カ国旅をしています。そして念願だった旅行記を2006年出版。
多くの人に一人旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

最寄の書店での注文、もしくは上の“おすすめ商品!”の「やっぱり旅はやめられない」をクリックしてみてね!

プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

あなたは何人目かな?
現在訪問者数
現在の閲覧者数:
無料カウンター
カレンダー(Ajax)
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
日記タイトル一覧
  • 出会い
  • 2014年01月20日 (月)
  • 12時21分48秒
  • この記事にはトラックバックできません。
by AlphaWolfy
コメント
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
リンク
FC2ブックマークに追加する
FC2ブックマークに追加
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる