出会いの落とし穴

【スリランカ&中国(雲南省・大理)旅行記】
2014.5/2-5/17 16日間の旅

● 5/8 7Day-5

ゾウの孤児院「Elephant Orphanage」を見終え、キャンディに戻ることにした。

日本人男性は、3時半か4時の電車でゴールに移動したいと言う。
その時、すでに2時だった。

4時ならギリギリ間に合いそうだが、3時半だとかなり厳しい。

ゴール行きの電車に乗れなかったら、夕方の便でとりあえずコロンボまで行くという。

孤児院前からギャーガッラまでトゥクトゥクに乗ろうと道端に出て、トゥクトゥクが通るのを待っていた。

すると、一般車が私たちの前で停まった。

運転手は、ゾウの水浴びを川辺で見ていた時、日本語で話しかけてきたスリランカ人男性だった。
最初は怪しいと無視していたが、彼は4年ほど日本の貿易会社で仕事をしていて、今は里帰り中だという。
美人な奥さんと子供もいた。

彼が住んでいる所は中部地方。
彼はいろいろと話しをしたそうだったが、私はゾウに夢中で、もっとゾウと触れあいたかったし、彼とは軽くしか、話さなかった。

一緒に見ていた日本人男性は、同じ中部地方に住んでいることもあり、今まで海外旅行先で現地の人が日本語を話せる人と会った事が無かったらしく、日本語が通じることもあって、彼はスリランカ人男性と話しこんでいた。

停まってくれた車は、その男性だった。
助手席には美人の奥さんもいた。
彼の家はキャンディの近くで、今から帰るから送って行ってあげると言ってくれた。

クーラーがかかった車に乗せてもらい、トゥクトゥクやバスに乗らなくてすみ、私たちは彼に感謝した。
スリランカ人は
「私は明後日日本に戻ります。
日本で会いましょう。
あなたの連絡先を教えてください」と言われた。
怪しさも感じられず拒む理由もなく、私たちは彼に電話番号を伝えた。

彼は、「今まで日本の会社で仕事をしていたけど、今度日本に行った時は、自分で貿易の会社をおこした」いと車内で言っていた。
「日本で会社を作るには、日本人の保証人が必要とだと思うけど、保証人はいるの?」
「はい、大丈夫です。
会社を作って、すぐ奥さんと子供を日本によびたい」と、言っていた。


1時間でキャンディに到着し、日本人男性はゴール行きの列車に乗る事ができた。

私が日本に帰国すると、見知らぬ番号から電話があった。

とりあえず出てみると、車で送ってくれたスリランカ人男性だった。
「今どこ?もう日本にいるの?」
「はい、今は、日本です」
あの時のお礼を言い、世間話をしていた。
すると、彼は「かおりさんに大切な話があります。今度話します。また電話します」と言ってその日は切った。

なんか嫌な予感がした。

日本人男性にすぐ連絡を入れた。
彼にも何度か謎の電話番号でコールがあったけど、知らない番号だったので出なかったらしい。
その番号は、スリランカ人の番号だった
「あの番号は彼だったのかー また電話あれば今度は出ようかなー?」

そして、私のところには3日後ぐらいにまた電話があった。

大切な話って何だろう?と思いながらも、私からその話をふらなかった。

2回目の電話では、
「私はいい人、悪いことしない。
それはあなたが一番わかっているはず。
僕には、奥さんも子供もいる。 
あなたも会った事がある」

こういうことを言う人、私は何度も会っている。
その後は、だいたいめんどくさいお願いをされる。

彼はずっと「自分は悪い事をしない、信用してくれと」言い続ける。

そんなこと私に説明されても・・・
私は車内での1時間、少し喋っただけ。
彼の性格やどんな人なのか、まだわからない。

返事に困っていると、やっと本質を話しだした。

「あなたの名前を貸してほしい」

なんですと!?

「僕は会社をする。 
あなたは名前を貸してくれるだけでいい。
あなたは僕に名前を貸すだけ。
何もしなくていい」

「それって保証人ってこと?」

彼は後ろめたいのか、
保証人という言葉には、スルーする。

「僕はいい人、悪い事をしない」

「いや、そういうことを聞いてるんちゃうしー
それって、保証人やろ? 
保証人はいるって言うてたやん?
その人はどうなったの?」

「彼はもういい。 だからあなたにお願いする」

きっと相手は断ったのだろう。

「あなたは私に名前を貸してくれるだけでいい」

彼は「保証人」とは絶対言わない。
日本人は保証人という言葉に敏感だと知っているかのよう。
だから、彼は「名前を貸すだけ」と言う。

それが一番恐ろしいこと。
名前を貸すなどあり得ない!

「車に乗せてくれたのは感謝してる。
私はあなたと1時間しか一緒にいなかった。
私はあなたの事を何も知らない。」

「あなたは僕の奥さん、子供を知っている」

「知ってるっていうか、見ただけ。
私はあなたの実家の住所も何も知らない。
今、日本のどこに住んでいるのか、住所さえ知らない。
そんな人に名前など貸せるわけが無い。
私に保証人を頼むのではなく、4年間あなたは日本で仕事をし、たくさんの日本人と接してきたはず。
私より、もっとあなたのことを知ってる日本人がいるはず。
もっと身近な日本人にお願いしたほうがいい」

「あなたは私に感謝してるはず、今度はあなたが私の助けをする番」

そこまでストレートに言うかー

じゃ、私もストレートに言おうじゃーないか!

「私はあなたの保証人になれません、名前は貸せない」

そう言っても、彼は引き下がらない。

押し問答が続いて、ちょっとうんざりしてしまった。

せっかくいい出会いがあったと思ったのに・・・


日本人男性に連絡し、一部始終話すと、彼もガッカリしていた。

今度スリランカ人の電話番号からコールがあっても出ないと言っていた。


とある宗教の国に行くと、よく「僕はいい人、僕が日本に行けるようビザを何とかしてほしい。」と言われる。

会って一言二言喋っただけで、そんなことを平然と言ってくるのには、いつも驚いてしまう。

お国柄なんかなー?


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Re: タイトルなし

ウェス君

ほんとやねー
私も無視しててんけどなー
一緒にいた男の子が、旅先で日本語を話せる現地人と初めて出会ったらしく、しかも自分の住んでる地域と近いってことで、話が盛り上がったみたい。
彼が喋ってくれたおかげで、車に乗せてもらえたんやけどねー
結局、私に電話があって、私が嫌な思いをしてんけどな…

本当に善良な人は、自分を「僕はいい人だ」なんて言わへんよなー

よくある話というか、現地で日本語で話しかけてくる人の9割はなんか魂胆があると思った方がいいかな。
だから俺は完全無視。
寂しいだけどね。

ホントに良い人は、自分の事を良い人とは言わないよ。
プロフィール

かおり

Author:かおり
大阪出身
旅が大好きで、気がつけば40数カ国旅をしています。そして念願だった旅行記を2006年出版。
多くの人に一人旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

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プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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  • 2014年07月11日 (金)
  • 22時43分10秒
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