被害者理解の為に気をつける事

中国・貴州省旅行記の最中ですが・・・


先日、ちーちゃんのお父さんが、犯罪被害者支援の研修会で、
県職員や警察関係者、NPOの人々に被害者家族代表として講演をしました。

関係者しか入れない講演でしたが、ご両親の配慮で声をかけていただきました。

お父さんが話す前、原稿を読ませたいただくと、ちーちゃんの事が次々に思いだされ、涙があふれてしまった・・・

私の大親友だったちーちゃんは、3年前の2011年9月28日
ミャンマー旅行中バイクタクシーの運転手に殺害されました。

両親も私もあの日を境に、悲しみと苦しみが今も続いてる・・・

もう3年もたってるのにまだそんなことを言ってるの!?と思う人もいるかもしれない。
私も必死に楽しく前向きに考えるように心がけてるけど、急に寂しさが襲ってきたり、些細なことで傷ついてしまうようになった。


今回、被害者家族の講演(お父さんの話し)以外にも、専門家による「被害者家族への適切な対応、被害者へ理解」の講座もあった。
その中で私も共感したのは「周囲の人の言動による二次的被害」

被害者家族は、突然大切な人が殺害され、悲しみのどん底に突き落とされたのに、
根拠のない噂を立てられたり、周囲からの何気ない言葉で、さらに傷き、身も心もズタズタにされてしまう。

もしも、あなたの知り合いに、被害者家族や被害者の親友がいた場合、
二次的被害を防ぐため、
以下の事を注意して接してあげてください。

○ できない事をやろうとしない。
 (相手との距離が近すぎていないか、できない事をやろうとしてないか)
○ 相手の立場になって考えてみる。
○ 共感しながら、自分の対応について客観的な目で見る。


そして、一番気をつけてほしいのは、相手にかける言葉。

【不適切な言葉】
● 「気を強く持って、前向きに生きましょう。」

 言われなくても、本人も十分わかってる。 
 分かっててもそれができなくて、ただただ悲しく、苦しんでいるのだから、そのような言葉はかけないようにしてあげてください。

● 「あなた一人が苦しいのではありませんよ。」

じゃ、あなたも苦しいの!? 
同じ苦しみじゃーない人に、そんな事言われたくない!って思ってしまう。

● 「どんなに悲しんでも、死んだ人は戻って来ないよ。」

私もどれだけの人にこの言葉を言われた事か・・・
そう言われる度に、そんなことはわかってる!
追い打ちをかけられた気持になって、悲しみのどん底に陥ってしまった。

● 「つらいことは早く忘れましょう。」

「殺害された人の事を忘れろ」と言われてるように感じてしまう。

● 「起きてしまったことは後悔しても仕方がない。」

そんなことは言われなくてもわかってる。 
被害者としては、ただただ悲しいだけ。
こんな事を言われる度に、慰めとは思えなかった。

● 「まだ子供がいるじゃないですか。」

私には言われなかったが、子供を失くした両親なら言われてるのかも?と思った。

● 「あなたは強い人だから大丈夫ですよ。」

いくら強い人でも、突然大切な人を殺害されたら、平常心ではいられない。
だから、このような言葉はかけるべきではない。

● 「あなたも悪いところがあったのでは?」

これは論外ですね…
こんなことは絶対言わないように気をつけてください。

● 「早く元気にならないと、亡くなった人がうかばれないですよ。」

被害者家族や友人も、前向きに必死に生きようとしてる。
でも、不意に悲しみが幾度も襲ってくる。
悲しみや恐怖で涙が止まらなくなってしまう。
そんな時、私もこのような事をよく言われた。
早く元気になりたい。
分かってるけど、できないんです。
だから、そんなことは言わず、そっとしておいてほしい。


あなたの周りに被害者になった人がいたら、このような不適切な言葉はかけないでくださいね。
何気に言ってしまいそうな言葉ばかりですが、
あなたの言葉で、相手は二度苦しみ味わうことになるのです。


では、そのような人がいたら、どのように対応すればいいのか。


【適切な対応】
● 「このことはあなたにとって大変つらい事だと思います。」

● 「悲しんでいいのですよ。」

私も実際言われたが、これは言われたくない言葉だった。(私はね)

● 「あなたが怒りを感じるのは当然のことだと思います。」

● 「このような体験をしたら、今までのように仕事や家事ができなくなるのも当然だと思います。」

● 「何をする気力もないのは当たり前のことだと思います。」

● 「無理する必要はないですよ。」

● 「ここでは安心して感情を出していいのですよ。」

このような言葉をかけられたら、その人の胸に顔を薄め号泣してたと思う。

● 「よく頑張ってこられましたね。」

このような言葉をかけられたら、私は堰を切ったように号泣してると思う。

被害者家族や被害者の身近な人は、大切な人を突然失い、ショックの中、葬儀の準備、被害者の知り合いと思われる方に葬儀の日時を知らせないといけない。
中には、ニュースを知らず、私からの連絡でちーちゃんの死を知ることになり、パニックになった人もいた。
必死に平常心を保とうとしながら、葬儀だけは無事終えたい一心だった。
そんな時、TVやネットでは、次々にちーちゃんの事件を扱い、マスコミや新聞社などの取材があり、悲しみの中、恐怖におびえていた。
必死に被害者の人権を守ろうとし、常に気持が張り詰めていた。
だから「よく頑張ったね」と言われたら、誰にも言えなかった思いや緊張感が一気に緩み、その人の前だけは心を開いてしまいそう。



あなたが何も言えなかったら、ただ黙ってそばにいてあげてください。
慰めの言葉など要らないのです。
全然違う楽しい話をし、気持を紛らわせてあげてください。

人と会ってるときは、必死に平常心を保つようにしてるから、
決して、事件の真相を聞こうとしたり、無理に気持を言わせようとしないでください。

相手が事件の事や殺害された人の事を言ってきたら、何も声をかける必要はないのです。
なにも言わず、ただ聞いてあげてください。

それが一番の慰めです。

何も言わなくても、相手にはしっかり伝わってます。




渡された資料に書かれていた『二次被害を防ぐために』を読んで、
当時の苦しみと悲しみがよみがえって、私は涙があふれてしまった。

お父さんの講演の原稿を読んでいると、事件当時の悪夢がよみがえってきてた。

ちーちゃんがいなくなって、もう3年もなるのか・・・


3年経ってもちーちゃんに関することや、ちーちゃんの友人からメールが届くと涙があふれてしまう。

先日、ちーちゃんのお母さんと久しぶりに会った時、
「もう3年もなるのに、まだ辛くて、寂しいし、悲しい・・・」と打ち明けた。

「かおりさんもですか・・・
私もです・・・
被害者の会に参加するようになって、たくさんの被害者家族と会ったんですが、
その中にチハルと同じように海外で子供を殺されたというお母さんと会うことができたんです。
その方から、3年ならまだ苦しいでしょう。
私は乗り越えられるまで、6年かかたって」

「みんな苦しみを乗り越えるのに何年も苦しんでるんですね・・・」
と、お母さんと言い合った。






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プロフィール

かおり

Author:かおり
大阪出身
旅が大好きで、気がつけば40数カ国旅をしています。そして念願だった旅行記を2006年出版。
多くの人に一人旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

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プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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  • 2014年11月12日 (水)
  • 16時27分42秒
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