あなたが海外で死亡した場合 

ちーちゃん関係の内容がまだ続きます。
ご了承くださいね。


先日、被害者家族代表として講演をしたちーちゃんのお父さんの話しの中で、
これはみんなも知っておいた方がいいと思うことがいくつかありました。

● 海外で死亡した場合、残された家族はどのようなことが求められるのか。

● 海外で死亡した場合、遺体はどうなるのか?

● 遺体の輸送費にいくらかかるのか?

● 海外旅行保険について。

● パスワードの落とし穴



以前にもこのブログで書いたと思いますが、これはとても大切なことなので何度でも書きます。

まず、1つ目、
あなたが海外で死亡した時、家族は何をしないといけないのか。


あなたが旅行先の外国で死亡したら、
第一報は、外務省から家族に電話があります。

なんで、外務省が家族の電話番号知ってるの!?
と、疑問に思いません?

パスポートを作った時、緊急連絡先を書きますよね?
その連絡先にかかってくるようです。


家族はあなたが死亡した事実を外務省から電話で突然聞かされることになります。

誰もが気が動転し何も考えられなくなります。

しかし、家族はしないといけない事がたくさんあります。

外務省から家族に求められることは、

通常、病院で闘病中に亡くなった場合を除き、(事故や事件により死亡した場合)
現地当局による検死が行われ、検死が終われば家族が引きとり日本へ帰国(遺体を輸送)する。

家族は輸送方法を決めないといけない。


帰国方法(遺体の輸送)は大きく分けて2つある。

① そのまま日本に輸送する。
② 現地で荼毘にふし、遺骨として日本に連れて帰る。

家族の同意に基づいて手続きが進む。

通常は、家族が迎えに行くのが一般的。

ちーちゃんの場合は例外で、家族はミャンマーに行かない事に決めた。
行かなかった理由は、一秒でも早く日本に連れ戻したかったらしい。
家族が現地に迎えに行けば、ちーちゃんの帰国が数日遅れてしまうため、行かないことにしたらしい。

ちーちゃんの家族のように、「行かない」という家族もいる。
その場合は、委任状など書いて外務省に送らないといけない。

本来なら、家族が現地に行き、遺体が本人かどうか確認してから引き取りになる。

ちーちゃんの場合、遺体とともにその場でパスポートも見つかり、
殺害される前日に知りあい、事件当日の朝にも会っていたミャンマー人のガイドが、ちーちゃんの遺体確認をしてくれたこともあり、家族が現地に行かなくても奇跡的にスムーズに遺体搬送ができた。
(この事は、事件半年後に私と両親がミャンマーに行き、事件があった町に行って分かった事)


ちーちゃん家族は、遺体を引き取りに現地に行かなかったが、もし行くことになれば
一応、外務省が旅行会社を紹介してくれる。

誤解のないように言っておきますが、
外務省が紹介してくれた旅行会社と、外務省と裏取引があるわけではないですよ。

遺族は気が動転し、何も考えられないし何も手につかなくなる。
外務省が紹介してくれた旅行会社にお願いすると、事情を把握してるので、遺族に配慮しスムーズにチケットを手配してくれる。
この旅行会社は、特別な旅行会社ではなく、某大手旅行会社です。

Q;外務省が紹介してくれた旅行会社にお願いすると、割引はあるのか?
A;割引はありません。通常料金です。




ちーちゃんの遺体を運んでもらう事が決まったものの、
家族は、ここで大きな問題に直面した。

外務省;「保険はどうなってますか? 保険会社がわかれば手続きがスムーズになりますが、分からない場合は日本に返すのに手続きに時間がかかりお金もかかります。利用した旅行会社はわかりますか?」

家族;「そんな事、急に言われても・・・親元を離れ一人で自活しているので旅行先と出発日、帰国日しか聞いてません…」


私のところに電話があり、
「チハルは海外旅行保険に入っていたかわかりますか?」と聞かれた。

ちーちゃんや私のように1年に数回海外旅行に行く人は、クレジットカードに付いている海外旅行保険に入っている人が多い。

必死にちーちゃんとの会話を思い出した。
たまたま、殺害される1か月前、海外旅行保険の話しになった。

私;「ちーちゃんは、海外旅行保険どうしてる?」
ちー;「私はクレジットカードの保険です」

ちーちゃんは、「クレジットカードの海外旅行保険に入ってる」と言っていた!
その事をすぐ両親に伝えた。

親;「どこのカードだろう・・・?」

私;「そういえば、ちーちゃんはお父さん名義のクレジットカードを使ってると言ってました!」

親もその事を思い出し、お父さん名義のクレジットカード会社にすぐ連絡すると、海外旅行保険が付いていることがわかった。
保険会社に連絡すると、遺族に代わって保険会社が外務省と大使館と連絡を取り合い、遺体搬送の為の手続きができるようになった。

※ ”生命保険”と”海外旅行保険”とは別物ですよ!
自分は生命保険に入ってるから大丈夫と思ってませんよね??
海外で亡くなって遺体搬送などの手続きは、海外旅行保険会社しか対応してくれまんよ。



海外旅行保険って、本人は「自分はちゃんと海外旅行保険にあ入ってるから、何かあっても大丈夫」と思いがち。


先日、海外に語学留学行くことになった友達と、海外旅行保険についての話題になった。

私;「海外旅行保険には入った?」

友;「うん。大丈夫」

私;「家族にはどこの保険会社に入ったのか言った?」

友;「言ってない・・・」

私;「なぜ言わないの? 
 ○○ちゃんが死んだら、家族が保険会社に連絡しなあかんねんで。 
 家族はどこに連絡したらいいのかわからんよ? 
 家族にはどういう内容の保険なのか、会社名、電話番号を伝えないと」

友;「自分が死ぬことを想定してなかった・・・」


保険に入って安心し、家族や周囲に何も言わない人がほとんどですよね。

あなたが何かあった時、動いてくれる家族や親友には、
自分はどこの海外旅行保険会社に加入したのか、しっかり伝えておきましょう!


家族は気が動転してしまうので、
できれば、自分が加入した海外旅行保険会社名、電話番号は紙に書いて渡しておきましょう。
もしもの時、動いてくれそうな親友には、実家の連絡先も伝えとおくのを忘れずに。


一人住まいが長く家族と疎遠になって、友人の方が親しい間柄でも、外務省からの連絡は家族になります。
親友には、一切連絡はありません。
友人達があなたの死を知るのは、メディアでの情報だけ。

ちーちゃんのように家族がメディアに報道規制をかけてしまえば、その後の状況や葬式の日程など友人達には一切伝わりません。

友人が外務省に問い合わせても、個人情報保護法で家族の連絡先は教えてもらえないでしょう。
友人が外務省にお願いし、家族に電話番号を伝えてくれることは可能でしょうが、
子供が海外で突然亡くなったと連絡を受け、ショックで気が動転してる家族としては、全く知らない相手に連絡を取る勇気、気力はないでしょう。

実際、ちーちゃんがミャンマー中に行動を共にしていたという日本人男性が事件を知り、すぐ現地の大使館に駆け込み、「自分の連絡先を両親に伝えてください」と領事に託した。
在日本大使館→外務省→家族へと伝わったものの、お父さんはその男性に連絡をしなかった。
しなかったというより、できなかった。

遺体搬送の手続きやいろんな事で、外務省や在日本大使館から電話が入り、その度に新情報が細切れになって耳に入る。
その度に、子供が本当に殺された事実を突き付けられ、頭がパニックになってしまう。
そんな時、知らない人に「連絡をしてほしい」と言われても連絡できないでしょう。

友人たちは、あなたのお葬式にも行けないのです。

そんなことにならないためにも、親しい友人には実家の連絡先を伝えておきましょう。




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プロフィール

かおり

Author:かおり
旅が大好きで、気がつけば50数カ国旅をしています。2006年念願だった旅行記を出版。
多くの人に旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

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プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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  • あなたが海外で死亡した場合 
  • 2014年11月21日 (金)
  • 22時55分21秒
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