国土地理院&地質標本館に行ってきた

台湾では、太魯閣(タロコ)渓谷に行ってきた。

太魯閣渓谷は、1000m以上もそそり立つ断崖絶壁の渓谷。
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まるで大地の割れ目。
渓谷の間には川が流れている。
川は太平洋に流れる。
地図や地球の表面上では、川は海に辿りつき終わるが、
その先の海の底は、急激に海底が沈み込んでいる。
海底の深さは3000m~4000m。
海を取っ払って、地球の表面だけを見ると、太魯閣からだと深さは5000mにもなる。
そんなことを考えるとゾクゾクした。

帰国したら筑波にある「地質標本館」もう一度いって復習をしたい!と思っていた。

そして、帰国早々「地質標本館」に行ってきましたよー

筑波は国の研究施設が集まっている。

1年半前、大阪から来た友達と「宇宙航空研究開発機構 JAXA(ジャクサ)」に一緒に行った。
友達とは午後「宇宙航空研究開発機構 JAXA(ジャクサ)」で待ち合わせをしていた。
行き方や場所を調べていると、近くに「地質標本館」という文字が目に入った。
地質好きには気になる。
午前中、1人で「地質標本館」に行ってみた。
地質好き、鉱物好きには大興奮する内容の展示物!
さらに鉱物や地質に興味が湧いた。
また行きたい!と思いつつ、遠いのでなかなか行けずにいた。

そして、今回1年半ぶりに行ってきた。

今回は、同じ筑波にある「国土地理院(地図と測量の科学館)」にも行ってきた。
地図と測量の科学館

ここは、ずっと行ってみたかった所。
地図好きには聖地みたいなもの(?)
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中に入ると、床に大きな日本地図。
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3Dメガネをかけ、この地図を見てみると、日本を立体的に見れ、
陸や山だけでなく、日本周辺の海底の深さも立体的に見れて、なかなか興味深い。
私はここで30分以上じっくり見ていた。

2階は、地図の歴史や測量など。
特別展示室では、小学校や中学生の作品を展示していた。
これが、なかなか見ごたえあり、感心しっぱなし。
これが、子供の作品ですよー
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等高線で立体的に大島や利尻島を作っている。

屋外には、地球の縮小版があり、日本の国土をタイルで表してある。
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これがなかなか見事で、けっこう細かい市町村まで書かれてあり、自分の住んでる場所が見つかる。
この地球の縮小版に登って各地を見ていると、地図で見ていたより小笠原がめちゃめちゃ遠いことに驚いた。

私の聖地でもあった国土地理院は、なかなか面白く、予定よりずいぶん長い時間見学し、昼を過ぎていた。
9時半に入って、出たのは1時。
国土地理院でこんなに時間をかけて見てしまうなんて、自分でもびっくり。

急いで昼食を済ませ、つぎは「地質標本館」へ!
地質標本館

今回、ある謎の石を持って行き、その石が何なのか調べてもらいに行ってきた。

その石があった場所は、ある国の砂漠。

謎の石は、広大な砂漠にゴロゴロと無数にあった。

現地のドライバー兼ガイドに、石を持って帰っていいか聞くと、あっさり「OK」をもらった。
貴重な物ではないみたい。

私はその石に興味を持ち、帰国後は大切に飾っていた。
我が家に来る来客は、みんな「これ何?」と興味を示す。

その石は、真っ黒く凸凹で黒光りをしていて、普通の石より重い。
「もしかして隕石!?」と言う人もいたが、隕石があんなにゴロゴロあるわけがない。
きっと何かの鉱石なのだろうけど、素人の私には分からない。
専門家に聞いてみたかったが、身近に専門家もいない。
どこに聞けばいいのか分からず10年が過ぎてしまった。

1年半前、「地質標本館」に行った時、たまたま研究員の人が案内をしてくれた。
その時、謎の石の話をした。
「実物を見ないと何とも言えないので、今度持って来て下さい」

それで、今回は謎の石を持って「地質標本館」に行ってきた。
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この写真は2013年の夏に行った時の写真です。

この時は、すんなり入れたが、今回は車だったからか、ゲートで手続きをしないといけなかった。
入口には、以前はなかった「特別警戒中」と赤で大きく書かれた看板があった。

ゲートの受付で、鋭い目つきのガードマンに「どこに行かれますか?」と聞かた。
ここは、たくさんの研究機関が入っている。
「地質標本館です」
「目的は何ですか?」
目的!?
一瞬何を聞いてるのか分からなかった。
それに、あまりにも目つきが鋭くて、悪い事してないのにビビってった。
「見学ですが・・・」
そう言うと、入門許可書をくれた。

隣の人は、住所、氏名、電話番号、目的など、ものすごく事細かに書かされていた。

いろんな研究機関を抜けると、地質標本館が見えてきた。
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この写真も2013年の夏に撮ったものです。

正面の茶色の建物は、研究機関。
「地質標本館」は、左となりのここ。
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建物前には、柱状節理がゴロンと置かれてある。
2013年に来た時は、まだ地質を知らなかったので、柱状節理があった事さえも気が付かなかったが、
この1年半の間、いろんな場所の柱状節理を見に行ってるから、大興奮してしまった。

建物入ってすぐには、巨大な鉱石が。
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去年の12月初め、日本最大級の「東京ミネラルショー」に行った。
そこでは、世界各国の鉱石を売っていた。
このくらいの大きさなら何十万円もするだろう。

「地質標本館」は無料だが、入館者は受付で氏名や住所を書く。
受付の女性に、今回の目的でもある、謎の石を出し、
「この石が何なのか教えていただきたいのですが…」と見せた。

受付の女性は、その謎の石を見て、
「今日はたまたま石の専門家が来ていますので、聞いてきますね」
と言って、私の石を持って行った。

受付の女性が戻ってくると、
「先生は石を見て、だいたい見当が付いたって言ってましたよ。
その先生は、普段はいないのですが、今日はたまたま来られていたのですよ。
すごい先生なので、ラッキーですね。」

長年、謎だった石が何なのか分かる!
それだけで、ワクワクし大興奮だった。

少しして男性が現れた。

そして、石の説明を丁寧に教えてくれた。
結論から言うと、謎の石は、普通の石ではなく、酸化鉄だった。
しかし、菱鉄鉱の可能性もある。
本当の成分を知るには、石を切り、中を見ないとはっきりしたことは分からない。

私にとっては大切な石。
切るなんてできない~

切らずに成分を知る方法もあることも教えてれた。
それは、比重を測る方法。

酸化鉄と菱鉄鉱では、比重が違う。
酸化鉄だと比重は5以上。
菱鉄鉱だと比重は5以下らしい。

実験方法も教えてもらった。
ん~ 私にできるんだか・・・?

黒い謎の石を拾った場所は、ある国の砂漠だが、
この石がゴロゴロあったということは、そこは昔火山だったということらしい。
その場所=火山は、だれも連想できない。
ただ、砂漠なのに、富士山のようなきれいな三角形の小山がいくつもあった。

黒い謎の石は、地中にあった鉱石は、砂漠に風が吹き、長い年月を経て、地上に出てきた。
砂漠の地表に出てきた鉱石は、風に当たり、角ばった突起部分が削られ、微妙な凹凸になった。
と、先生が教えてくれた。

めっちゃ納得~

その他にも、いろんな地質や鉱石、温泉の話しをしてくれた。
私のような素人にも分かりやすく丁寧に。

私は先生の話しに夢中になった。

気が付いたら、2時間半ほど話をさせてもらっていた。

もう閉館時間間際!

先生にお礼を言い、まだ見てない館内を急いで見た。

今回は、火山の特別展示がなかなか興味深かった。
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2014年9月に起こった御嶽山の火山状況もパネルで詳しく展示してあった。
じっくり隅々まで読みたかったが、もう閉館時間が迫ってる。
他の展示も見たい!
急ぎ足で、他の展示も見る。

鉱物の展示室は、どれも惚れ惚れする。
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加工された宝石より、よほど美しいと思う~

他の部屋には、地質の分布図。
地質好きとしては、これを1日見てても飽きない。
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近畿の中央、四国の上を走る白い線が分かるだろうか?
この線は、「中央構造線」
この線を境に、上と下(北と南)とでは地質が違う。

この写真には映って無いが、中央構造線は九州にも続いている。
この線を境に、今現在、九州の大地が南北に伸びている。
その伸び方は、今までにないスピードだという。
将来、九州は分断し、北と南と大地が別れる。
将来といっても、何万年、何百万年後の話しですけどね。


この写真の中央にある白い線は、「フォッサマグナ」と言われる糸魚川-静岡構造線。
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フォッサマグナとは、「大きな溝」
「溝」と、カモフラージュされてるが、ただの巨大な溝ではなく”プレートの境界線”!
2014年11月22日に白馬であった震度6の地震は、フォッサマグナこと糸魚川―静岡構造線で起こった。

そして、伊豆半島の両サイドに白い線が、フィリピンプレート
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日本は、4つのプレートが合体してる世界でも珍しい場所。
日本は島という認識でしょうが、今はたまたま1つの島になってるだけで、地下深くは4つに分かれている。


2013年11月22日、小笠原諸島にある西之島で火山噴火があり、今も噴火し続け、島が大きくなっている。
2014年11月、ハワイのキラウエア火山活動が活発化し、溶岩が住宅地にも迫っていた。
同じく2014年の12月、トンガで海底火山が噴火し、活動が続き今では島になっている。

今、地球内部が活発に動きだしている。
これは地球に暮らしている限り、避けることはできない。
せめて自分が住んでいる地中、地質を知っておくべきだと思う。



最初に書いた台湾の東側の海底の沈みこみは、
大陸側のユーラシアプレートに、日本の伊豆から伸びているフィリピンプレートが沈み込んでいる境界線だった。

私が帰国する日、台北で地震があった。
台北は震度2ほど。
震源地は、太魯閣。
マグネチュード5.4だった。




そして、地質標本館で謎の黒い石を解いてくれた人は、
地質標本館の元館長で、地学、鉱物の専門家でたくさんの著書を出している青木正博さんだった!
そんなすごい人に2時間半もいろんな質問に答えてもらえて、超ラッキー。
青木さんの本を読んで、もっと鉱石や地学を知りたい。



関東以外にお住まいの方は、筑波は遠くなかなか行けないでしょうが、東京に遊びに行ったついでにぜひ1日筑波に行ってみるのはいかがでしょう?
都内に住んでいても筑波は遠く、私の周りでも筑波の研究機関に行ったことが無いという人たちばかり。
近くに素晴らしい施設があるのに、もったいない~
どこも無料なので、是非行ってみてはいかがでしょう?

ただ、どの研究機関も駅から遠く、1つの研究機関の敷地が広大で、隣の研究機関に徒歩で行くには30分はかかってしまいます。
地図で見るより遠いです。
つくばエキスプレス駅から、国土地理院や地質博物館、jaxaには、バスの利用をお勧めします。
2か所行くなら、研究機関を巡る1日乗降自由の路線バス(循環)を利用をお勧めします。
周遊バス(サイエンスツアーバス)なら1日乗り降り自由で500円。
サイエンスツアーバス → http://i-step.org/tour/bustour/index.html
ただし、土曜、日曜、祝日しか走っていません。
(夏休み期間中は、毎日運航)



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Re: No title

kayoちゃーん

また行きたいと思っててやっと行けたよー
すごい先生に教えてもらえてよかったわ~
話に夢中になってすぐ閉館の時になって、展示物は慌てて回った~
今度はもっと展示物をじっくり見に行きたいわ~

あの時kayoちゃんがjaxaに誘ってくれたおかげで筑波の面白さを知ったよー
誘ってくれてありがとーねー

No title

またあれから行かはったんですね〜
こういう機関って、スゴイ専門家がいはりますね♪
プロフィール

かおり

Author:かおり
大阪出身
旅が大好きで、気がつけば40数カ国旅をしています。そして念願だった旅行記を2006年出版。
多くの人に一人旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

最寄の書店での注文、もしくは上の“おすすめ商品!”の「やっぱり旅はやめられない」をクリックしてみてね!

プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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  • 国土地理院&地質標本館に行ってきた
  • 2015年01月18日 (日)
  • 18時56分45秒
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