暑くなる前、国指定の重要文化財である茨城県水海道にある『坂野家住宅』に行ってきた。

あまり情報がなかったが、藁ぶき屋根の旧家に興味があり行ってきた。

ここはテレビドラマロケ地として、よく利用されているらしく、駐車場には一般とロケバス専用があった。

板野家は、数年前まで、一般の家だった。
農村部の普通の民家の中にあり、看板もないのでわかりにくい。
道や駐車場からも家屋が見えない。

この先に民家があるの?と思ってしまう小道を行く。

小道の片側にアジサイが咲いてて、その先に竹林。
アジサイと竹林の間は畑。
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アジサイの小道を進むと、美しい竹林道。
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竹林道を横目に見ながらそのまま進むと、家屋らしき塀と門があった。

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門をくぐると、大きなお庭。
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京都のどこかの寺院みたいに、見事に庭の手入れがされていた。

広く大きな庭を進むと、巨大な藁ぶき屋根の家屋がドーンとあった。
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写真では伝わらないが、とっても大きく重厚感がある藁ぶき家屋。

東日本の藁ぶき屋根は、横に大きくL字型。
昔よく行った『民族学博物館』の日本家屋のミニュチア模型では見た事があったが、実物を見れるなんて感無量。

西日本では、このような形の藁ぶき家屋は見た事が無い。
西日本はもっと小さいし、飛騨辺りの豪雪地帯は屋根に傾斜を持たせた三角屋根。

この藁ぶき屋根の家屋を見て、「これって普通じゃん」と思う人は、田舎が東北だったり、東京より北の東日本の人でしょう。
この写真を見て、デカ~と思われた方は、西日本の方ではないでしょうか?

地域によって「普通」「当たり前」の感覚が違いますね。


藁ぶき屋根は、6層になっている。
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今から約12年前。
2003~2006年まで、一度解体修理を行った。
この屋根は、その時に拭きかえられたもの。

L字屋根の角の部分
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西日本では、このようなL字の藁ぶき屋根を見た事が無いので、興味津々。
この家は、最初からL字だったわけではなく、後につけ足されたらしい。

母屋は、ほとんどが土間。
土間の角には馬小屋があり、大きなかまどがある。

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囲炉裏の板間。


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板の間と土間の間に、小さなかまどがあった。
聞くと、小さなかまどは保存の為の物。
少量の炭で料理が冷めないようにする小かまどらしい。


母屋は江戸時代中期から後期に建てられ、L字の後で増築された部分は1838年江戸時代後期に建てられた。
増築された部分は、客間として利用されたため、母屋と違った繊細な造りになっていた。
例えば、見事な欄間があったり、床の間がある畳の部屋だったり。
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客室のトイレ。
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白い巨大なスリッパは陶器。

宿泊客は、幕府の役人。
今でいう国交省の役人なんですって~
なんで、そのような役人が坂野家で泊っていたのかというと、
昔は、今みたいにそれぞれの地域に、国土交通省の事務所など無かった。

水海道は大名もおらず、幕府の管轄だった。
それで、わざわざ江戸から国交省の役人がこの地域に来た時、当時はホテルや旅館などないから、
坂野家で泊っていたらしい。

坂野家って、いったい何者??って思いません?
坂野家は500年前、江戸中期にこの地域の新田開発に大きく貢献し庄屋になった。

大正時代には、2階建の書院が建てられた。
明治、大正時代には、将校たちが宿泊していた。
書院2階からの眺め
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手入れが行き届いてて見事な庭園!
家屋の裏側には白い立派な蔵
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ここは、今まで沢山の映画、ドラマの撮影に使用されているようで、撮影時の写真とか展示されていて、「あのドラマのあのシーンって、ここ!?」と驚きがいっぱい。

都内から車で2時間ほどで来れる板野家は、昔から撮影場所として使用されていたみたい。
竹林では時代劇にも使われ、建て物は江戸時代~大正時代のシーンなど幅広く撮れる。

説明してくれた係の人から
「ちょうど一週間前に来てたら、『天皇の料理番』の撮影で佐藤健君が来てたのに~」と言われてしまった~
撮影現場、見たかった~~

行く前は、すぐ見終えてしまうかな?と思っていたが、解説してくれる人も途中で来てくれ、じっくり2時間以上かけて見学した。
私が見学してた時は他の客は誰もおらず、帰る時に団塊世代夫婦が入れ替わるように来た。
あまり有名ではないみたいだけど、ここは日本家屋建築を時代ごとに違いを見ることができ、なかなか見ごたえがあってお勧め。

ここをきっかけに東日本の昔の家屋に興味が湧いた。

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プロフィール

かおり

Author:かおり
大阪出身
旅が大好きで、気がつけば40数カ国旅をしています。そして念願だった旅行記を2006年出版。
多くの人に一人旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

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プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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