9/7 Day-4-7 《汶川》
険しい表情をながら先生はジュジュちゃんにいろいろと説明してた。
長い説明が終わると、ジュジュちゃんから説明を受けた。
「今、ここでは、傷の手当てをします。
狂犬病とは別に注射か点滴を打たなければなりません。
その注射か点滴を打つ前に、アレルギーテストをします。
アレルギー反応の様子を見て、注射か点滴かを決めます。
注射なら安いが、点滴なら高額になる。
それでもいい?」
「高額なら打たない」など言ってられない。
その時、私はもう冷静に受け止めていた。
先に傷の手当をする。
傷の手当をする部屋に移動しなければならないらしい。
私は言われるがまま別室に連れていかれた。
看護師が傷に茶色の消毒液を塗った。
傷の手当はこれで終了。
犬に噛まれた傷は覆うとよくないらしい。
傷口には何も覆わず、このままにしとけといわれた。
血がにじんでるが、乾燥するまで放置しろと言われた。
キズの手当が終わるとまた別室に移動。
今度は大きなソファのような椅子に座らされ、看護師が私の腕にアレルギー反応を見る注射を打った。
反応が出る間、私は極度な睡魔に襲われ眠っていた。
酷い頭痛とひどい睡魔に襲われながらも、いろいろ考えていた。
この状態なら海外旅行保険が適用されるだろう。
もし、発症して中国で死んでも海外旅行保険で賄ってもらえるな。
「病院で払ったお金は私が自分で払うから全部領収書をもらって」とジュジュちゃんにお願いした。
15分?30分?ほど待っただろうか、
看護師が注射痕を見に来て目を覚ました。
私はアレルギー反応が出ていて、注射痕が赤くなっていた…
しかし、なんとか高額な点滴ではなく、別の注射が打てるようだった。
私はまた別室に連れていかれた。
そして、お尻に注射を打つからお尻を出せと言われた。
お、お、お尻!?
怖いーーーーー!!
「腕に打って」と頼むが、お尻しかダメだと言う。
何が怖いって、打つ場面を見れないことが怖い。
腕ならどんな注射でどういうふうに打つのか見れられる。
でもお尻だと見れない。
だから恐怖が増す。
私がビビりまくっていると、注射の準備ができていた。
ええいっ!
もう腹をくくろう。
自分でズボンを下ろし、看護師の言うまま椅子に座った。
ブスッ!!!
「ぎゃあぁっーーーーー!」
私の叫び声が響いた・・・
続く・・・