クリスマスの悲劇

ベトナム北部のサパからハノイに戻ってきてビックリすることがありました。

ハノイに到着後、滞在していた安宿のドミでベトナム語を学んでいるイスラエル人と、
ベトナムのバイク事情を研究している日本人男性が同じ部屋だったって書きましたよね。


日本人男性は、私が夜遅くに部屋に戻ってきたこともあって夜にはぐっすり眠っていて話ができず、
彼が出かける少しの時間だけ話をした。
「私、今日の夜行列車でサパに行くんですが、あなたは何時に戻ってきますか?」
「夕方には戻ってきます」
「私も夕方には宿に戻ってくるので、そのときゆっくり話を聞かせてもらっていいですか?」
「いいですよ。じゃ夕方に」
そう言って彼と別れた。
その日の夕方、宿に戻ってきて、1階のロビーでメールを打っていると、誰かが私の後ろを通った。
何気に通り過ぎた人を見ると、ドミで一緒で夕方約束をしていた男性だった。
彼は、私には気付かず宿から出て行った。
またすぐに戻ってくるだろうと、ロビーで他の日本人と雑談してたけど、もう出発の時間。
結局、その彼とは会うことができなかった。
でも、またハノイに戻ってくるし、その時また会えるだろうとハノイを後にした。

そして、ハノイに戻って同じ宿に行って、彼が泊まっているドミトリー部屋に行くと、
3つのベットが空いていて、荷物も何もなくきれいに片付いていた。
イスラエル人は、もうすぐこの宿を出るって言うてたけど、日本人男性までもいなくなっていた。

フロントで尋ねてみた。
「ドミトリーで泊まっていた日本人男性はどうしたの?」
「彼は病院にいる」
「病院!?どうしたの?」
「彼は昨日病院に運ばれ今入院している」
入院!?
ドミで泊まったとき、私は別の部屋にいる日本人たちと深夜まで話をしていて、部屋に戻ったのが遅く、
もう部屋の電気が消されていて、イスラエル人と日本人が眠っていた。
その時、彼はベットに腰をかけ、そのまま体を倒した状態で、服やサンダルも履いたまま、
メガネもかけたまま、毛布もかけずに眠っていた。
すげー状態で寝てるなー 
よっぽど疲れてるんかなー?
と、関心しながらも、こんな状態で眠ったら風邪ひくで。
毛布でもかけてあげようかとおも思ったけど、全く知らない人に毛布をかけられても
ビックリされるやろうしなー
と、そのまま何もせず眠った。
あんな状態で寝てるから、きっと風邪ひいて熱でも出たんやろう。

「彼はなぜ入院したの?」
「彼は、昨日バイクで大事故を起こし、昨日大変だったんだ」
えーーーー!!バイク事情を研究していた人がバイクで事故!?
昨日って、12/25でクリスマスやん~
クリスマスの日にそんな悲惨な事故に合うなんて・・・

そんな話をしていると、事故当日病院から連絡が入り、彼の荷物やパスポートなど持って行ったという
ホテル従業員が来た。
「彼は、すごい状態だった・・・あんな大ケガ見たことがない」
「そんなに酷いの?彼のケガの状態は?」
「顔がとにかく酷くて、頬が10cmほど裂けて、顎がグチャグチャだった・・・
あんな酷い姿見たことがない・・・顔が倍以上に腫れ上がっていたよ・・・」
「えーーーー!そんな大怪我なの!?」
「彼は、病院のベットで全く動けない状態だった・・・」
「彼は、どれくらい入院するの?」
「さー?あの状態なら、どうぶん入院しないといけないだろう。
すぐ日本に送還する手続きをして、1週間後には日本で入院するらしい。
君、彼の知り合いなら、お見舞いに行ってあげるといいよ」
知り合いでも何でもないけど、外国で大怪我をして入院しているなんて不安やろうし、
私に何かできることがあるのなら・・・と、病院の場所を教えてもらって見舞いに行った。

でも、教えてもらった病院は、ハノイの大学病院で、各病棟ごとに棟が別れていて、
救急の病棟へ行き調べてもらったけど、彼が入院している棟がどこかわからなかった。

「病院に行ったけど、彼の病棟がわからなった」
地図を見せ、行った病棟を示すと、
「ここじゃなく隣の病棟よ」
別の日に、教えられた病棟に行くと、そこは歯科病棟だった。
1~2階の各部屋は、全部歯医者になっていて、こんなところに入院病棟などなさそう。
数人に尋ねたけど分からないと言われ、彼とは会えなかった。

「昨日、教えられた病棟に行ったけど、そこの病棟は歯医者だったよ」
「そうよ!そこよ!彼は顎がグチャグチャになって、顎の手術をしたから歯科病棟で入院してるのよ!」
そうか。
今度はベトナム語で彼の名前、いつどういう状態で入院したのかを紙に書いてもらって、
帰国する日(12/31)に行ってみた。
病院内で何人かに尋ねながら彼が入院している病棟らしき場所までなんとかたどりついた。
でも、どの部屋に入院しているのか分からず、白衣を着た男性に紙を見せると、
「彼は私の患者だ!彼が運ばれてきた時、それはもう大変だったんだ」
「そんなに酷かったの?」
「頬は裂け、顎がはずれ、顎の骨も2箇所切断していて、今彼の顔には2箇所ボルトが入っている。
1年後、そのボルトをまた取る手術をしないといけない。
君は日本人かい?僕は九州大学の病院で半年間研修に行ったことがあるんだよ」
きっと、すごい優秀な先生なんやろう。
そんな話をしながら、彼がいる部屋に案内してくれた。

しかし、彼がいない。
先生が看護婦に尋ねると「彼は午前中退院しました」と教えられた。

宿の人が、「手続きができたら1週間後には日本に帰国する」って言っていた。
彼が事故を起こしてその日が1週間だった。

私は3度も病院に行きながら、結局彼には会えなかった・・・

彼からベトナムのバイク事情についていろいろ聞きたかってんけどなぁ~
研究は、「ベトナムのバイク事情とバイク事故について」になってたりして??

先生によると命には別状ないので、とにかく無事に早くケガが治ることを祈ります。



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★ wakabunちゃん
wakaちゃんもお帰り~

そして、出発前の忙しい時に、靴下送ってくれてありがとうね!!
今年もどうぞよろしくお願いします。

ベトナムではバイク事故が多いって聞いてたけど、私もビックリしたわ。

それにしてもバイクの多さには、ちょっとうんざりしたわー
排ガスで息苦しく、毎日鼻の中真っ黒やったわー 

かおりさんおかえりなさい!そして今年もどうぞよろしくお願いします。

バイク事故怖い。私も前回ベトナムに行ったときに事故を目撃しました。幸いその事故はたいしたことなかったけど、あんな交通事情じゃいつ事故が起きてもおかしくないと思う。その男性災難だったね。そんなに早く退院して大丈夫なのかなあ・・・。でもきっと一刻も早く日本に帰国して言葉も通じるところで治療を受けたいだろうね。

旅行記続きまたゆっくり読ませていただきます~。
プロフィール

かおり

Author:かおり
旅が大好きで、気がつけば50数カ国旅をしています。2006年念願だった旅行記を出版。
多くの人に旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

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プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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  • 2009年01月02日 (金)
  • 14時02分08秒
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by AlphaWolfy
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