安宿ならではの集い

【ベトナム旅行記】 =安宿ならではの集い=

収容所を見終わると、もう今日の予定が終わってしまった・・・。
40種類ものビュッフェを食べてお腹もいっぱいだし、またご飯を食べに行くわけにもいかない。
さっき、カフェに行ったとき、ベトナムコーヒーがむっちゃ濃くて胸焼けしてしまったから、
もうコーヒーも飲みたくない。

今日はもう行くところがなくなった・・・
それに、今朝は早い出発だったので、疲れて眠くなってきた。
「どうするー?」
「どうする~? 今日は寒すぎるわ~ まだどこか行くんなら一度宿に帰ってダウンジャケット着たいわ。
っていうか、もう眠いわー」
「せやなー 俺も疲れたわー 宿帰って寝よっか」
「せやなー」
私たちはトボトボ宿に戻った。

宿に戻ると、1階カフェのテーブルに日本人男性2人がいた。
「アッーー!!」
思わず挨拶する前に声をあげてしまった!!
1人が、昨日の夜に大きな荷物を背負って「今ラオスから来たんです」と言っていた男性だった。
でも、昨日の夜は部屋は満室で泊まれず違う宿に去っていってしまった彼だった。
「昨日、あれから宿どうしたん?」
「昨日は違う宿に泊まったけど、今日の朝ハロン湾のツアーを申し込みに来たら部屋が空いてたから、
こっちに移りました」
「おおー!そうやったんかー よかったなー」
なんせこの宿は他の宿より安い。

そして、もう1人の男性に目を移すと、今朝、早朝に見送りをしていた男性だった。
「ホーチミンのミイラ見れました?」
「見れたけど、むっちゃ早く着いてしまったわー 待ち時間寒かったわー」
「あんなに早く行ったら早く着きすぎるでしょう~ あんな早朝にどこに行くのかと思いましたよ」
私が2人の日本人と話をしている間、A氏はそのままスタスタと部屋に戻っていった。

なんとなく、この人たちと話がしたくて、「私も一緒にいいですか?」と同席させてもらった。
「どんなルートで周っているんですか?」
「僕は東南アジアをぐるっと3ヶ月ほど周ってて、ラオスから昨日の夜ハノイに入ったんです。」
「ハノイからどこ行くの?」
「ハノイで1週間滞在して、もう日本に帰るんです。」
「ハノイで1週間!?ハノイは何もないでー」
「そうみたいですねー 明日からハロン湾1泊2日に行くんです。
初日の出は、ハロン湾から見ようと思って」
「うわ!それって最高やなーー!!でも、今の時期のハロン湾天気悪いでー 
それに明日からさらに天気が悪くなるやしいでー」
「そうなんですよー だからさっきテルテル坊主を作って、ここに飾っておいたんです。」
と、入り口横にあるクリスマスツリーを指差した。
クリスマスツリーには、ティッシュで作ったテルテル坊主があった。
「ほんまや~! 私も晴れるように願っとくわ!」

そんな話をしていると、いつの間にか1人混じっていた。
その人は、仕事で広州に住んでいて、ベトナムには仕事で商品の買い付けにきたらしい。

「で、もう1人の彼は、どんなルートで回ってるの?」
「僕はバンコクからホーチミンに入って1ヶ月かけて北上してきたんです。
今晩の夜行列車でサパに行こうと思って」
「私もサパ行ってきたでー サパにはどれくらい滞在するの?」
「5日ぐらい考えているんですが、その後はラオス、カンボジア、バンコクと抜けようと思ってたけど、
どうしようか悩んでるんですよねー」
「何を悩んでるの?」
「ラオカイまで行ったらその先は中国じゃーないですか。中国に行ってみようかどうしようかと思って。」
「帰国の予定はいつ?」
「全部で3ヶ月の予定なので、あと2ヶ月あるんです。」
「そら、中国行った方がいいわー」
「なんで?」
「東南アジアなんていつでも行けるやん。中国は奥が深くて雲南省だけでも見どころいっぱいやでー
2ヶ月あっても足りひんよ!」
「中国ってそうなんですか!?」
「そうやでー」
雲南省の見所だけでなく、貴州省の見所まで熱く語ってしまった。

サパへの行きかた、サパでのトレッキング情報などデジカメを店ながら説明。
花モン族の写真やムービーを見せながら、「この地域まで行くと、洋服なんて誰も着てないねんでー
みんなこんな服装でその辺を歩いてるねんでー」
「ベトナムにこんなところあるんですか!?」
2人とも少数民族の魅力を知らなかったみたいで、ビックリしていた。

そして、ハノイの公衆トイレの写真を見せると仰天。
「なにこれーー!よくこんなトイレに入りましたねー 俺ならはいらないよ~」
「そうか~?国や地域によってトイレや習慣が違うって面白くない?
せっかくやし自分も体験した方がいいやん」
ここでもまた各国のトイレネタを話すと、みんな私の話に夢中。
「おもしれぇ~~~」
近頃、私もトイレの話は、話が途切れることなく夢中に話してしまいます。

そんな話をしていると、1人の男性が宿に戻ってきた。
「あぁっっーーーーー!!!」
相手も、私の顔を見るなり驚いた。
その彼は今朝、まだ薄暗い中、寒そうに道に座っていた男性だった。

「今朝、なんであんなところに座ってたんですか?」
「バスを待ってたんです。「それよっか、あんな早朝にどこ行ってたんですか?」
「ホーチミンのミイラを見に行ってん」
「ミイラ見に行くには、早すぎないっすか?」
「せやろー 歩いて行くから時間が読めなくて、早めに出てんけどむっちゃ早すぎたわー」
「あんな早朝に、バスに乗ってどこに行ってたん?」
「それが、バス来なかったんですよー」
「どういうこと!?」
「座り込んでたところは、バスのチケットを買ったツアーオフィスで、「朝の6時に店の前に来い」って言うから、今日は5時に起きてすーーーっと待ってたんですよ。でも2時間待ってもバスが来ず、ツアーオフィスをたたき起こして怒ったら、「夜の6時だ」って言うですよー」

そういうことやったんかー
私からすれば、寒い中、早朝から道に座っていたのも不思議やったけど、
彼からすれば、こんな朝早くに歩いてどこに行くんやろう~?って不思議やったみたい。

そんなこんなで気がつけば5人で話をしていた。

続く・・・


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プロフィール

かおり

Author:かおり
旅が大好きで、気がつけば50数カ国旅をしています。2006年念願だった旅行記を出版。
多くの人に旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

最寄の書店での注文、もしくは上の“おすすめ商品!”の「やっぱり旅はやめられない」をクリックしてみてね!

プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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  • 2009年02月08日 (日)
  • 21時22分31秒
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