こういうときどうすれば・・・

【貴州省横断紀 35】 =こういうときどうすれば・・・=

実は、初めてカークンプンと会った時、彼は私に距離をおいていた。
ま、見ず知らずの旅人で、どういう人なのわからないから、それも無理もないわなー
でも、それとは別に、私が日本人だからちょっと距離をおいていた部分があったみたい。

当時、彼は高校生。
学校では、「日本人は悪い」と教え込まれていた。
だから彼も日本人が嫌いだったみたい。

実は、あまり言ってなかったけど、最初、家に行ってすぐに、彼は私に教科書を見せてきた。
学校で習っていることを見せてくれるのかなー?と思っていた。
が、ページを開いて言葉を失った。

それは社会科の教科書で、前半のほとんどが南京大虐殺や日本軍が中国人にした
むごい写真がいっぱい載っていた。

「かおりはこのことについてどう思う?」
すごいストレート・・・
うーん・・・ どう思うと聞かれても・・・
私は言葉につまった。

私個人としては、日本軍が中国人を虐殺して、ほんとうに酷いことをしたと思うけど、
このことを知ったのはつい最近。
授業でもほとんど習っていない。
だから詳しいことはわからない。
ある人に言わせれば、「日本軍は中国人にいいことをしたんだ」と言う人もいる。
(私はそうとは思わない)

最近になり、実際に大虐殺を見ていた元軍人などが、大虐殺は本当にあり、日本軍は中国人に対しとても酷いことをしたと、死期が近づき本当のことを打ち明ける人もでてきた。
その人たちのおかげで私は南京大虐殺のことをちょっとだけ知ることができた。
そういう人の話を聞いていると、日本人は事実と向き合い過去に犯した罪を認めないといけないと思う。

しかし、改めて「日本軍が中国人に対してむごいことをした行為をどう思う?」と、言われると・・・
どう言えばいいんやろう~?
彼は私に今謝れって言ってるつもりはないやろうけど、謝ったほうがいいんかなー?

私は日本人やけど、私のおじいさんや親族が中国人を殺したわけでもなく・・・

でも、日本人代表として「ごめんなさい」と謝るのがいいのか・・・?

中国に行くと、たまーに戦争のことを聞かれることがある。
そういうとき私はいつも悩んでしまう・・・


実は・・・
1年4ヶ月前、貴陽を出る日、「君にプレゼントがある」と、渡された物は『南京大虐殺のDVD』
「君は日本人なのだから、これを見ないといけない。
日本人が過去に中国に対しどのような酷いことをしたのか知るべきだから」
それにしても、お別れのプレゼントが「南京大虐殺のDVD」だなんて・・・

はっきり言って、ショックだった・・・

「この映画は中国人が作ったものではなく、アメリカ人の監督が中立的な立場から作ったから、
本当のことが描かれている。 だから君に見て欲しい」といわれた。

彼の言ってる意味もわかる。
私なら理解してもらえると思ったのだろう。







私が彼の立場なら、カークンプンが質問したようにたぶん同じように聞いていたと思う。
(DVDは渡さないけど)
それまで、悪い国と思ってた国民とせっかく出会ったんなら、ぜひ質問してみたいと思うのは当然のこと。
彼と最初に出会った1年4ヶ月前は、小泉政権後で反日感情もくすぶっていた時期だった。
だから、彼の聞きたい気持ちもよく理解できた。

彼が戦争についての質問をしてくれたおかげで、私たちは個人的な意見、
国としての意見を言い合えることができてよかったと思う。




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プロフィール

かおり

Author:かおり
旅が大好きで、気がつけば50数カ国旅をしています。2006年念願だった旅行記を出版。
多くの人に旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

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プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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  • こういうときどうすれば・・・
  • 2009年05月08日 (金)
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