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ハチャメチャなお葬式

義理のおばあちゃんが亡くなった。

おばあちゃんは90歳で亡くなる数日前まで、田舎で御近所さんに助けてもらいながら1人暮らしをしていた。
だからお葬式は、おばあちゃんが長年暮らしていた田舎の家の近所の公民館ですることになった。

私がおばあちゃんの家に駆けつけると、おばあちゃんの遺体は、白い布団で眠っていた。
亡くなる前、顎がはずれたかのように大開になっていた口はちゃんと閉じてもらっていて一安心。

納棺の時、プロのメイクを頼み忘れいた。
親戚のおばちゃんが

「そしたら、おばあちゃんの化粧品できれいにしたったらええねん」

みんなが「せやなー」と賛成。

おばあちゃんの化粧道具を探し見つかったものの、おばあちゃんは何十年も化粧をしてないから
化粧品は年代物。

義母がお婆ちゃんの古いファンデーションで塗って、紅もさした。
でも、義母のメイクがむっちゃてきとうでファンデーションにむらがあったり、
口から紅がむっちゃはみ出たり・・・

ファンデーション塗りたくって、顔が真っ白になってしまった。

親戚のおばちゃんが
「ちょっと真っ白になったなー 頬紅したほうがええで」

頬紅を探すが、おばあちゃんは頬紅などもっていなかった。

「頬紅ないんやったら、口紅を頬に塗っといたらいいねん」

ええっ??
私は耳を疑ったが、

義母は「そうかー そんなんでいいかなー?」
と、疑うことなく真っ赤な口紅を頬に塗った。

おばあちゃんはまるで「おてもやん」になってしまった!

「お母さん、何するねん~!」ってみんなから攻められたり、

「それでいいわ、よくなった」って言う親戚の叔母ちゃんがいたり、

ブーイングと「これでええわ」と納得する親戚で、もうわけがわからない。
人によって美的感覚がここまでちがうのか・・・

私から見ると、おばあちゃん、あんな顔になって絶対怒ってると思うけどなー

納棺式が終わり、お通夜も無事終った。
近所の出席してくれた人が、棺の中のおばあちゃんを見て、みんなビックリしている。

何をビックリしてるんやろう~?と私も棺の中のおばあちゃんを見ると。

お婆ちゃんの顔が、大量のドライアイスで水滴が付き

ファンデーションが浮いてきて、

化粧は浮いてさらに真っ白け。

口紅ははみ出して、頬は真っ赤なまん丸のチーク。

見るも無残、お化け以上に怖い顔になっていた!!


家族や親族は「お婆ちゃんの顔がえらいことになってる!」って言うものの、何もせず帰ってしまった。

私とA氏がお通夜の番をすることになっていた。
だから私とA氏が、みんなが帰っていなくなった夜中に2人で棺を開けて、
おばあちゃんの化粧をふき取ってきれいにしてあげた。

すると、口紅拭き取ってたら、おばあちゃんの口がだんだん開いてきてしまった!
「おばあちゃん、口閉じな!」と言うて、顎閉じさせた。




おばあちゃんはコロコロって亡くなり、みんな「よい死に方やったなー」っと
誰も悲しむことも泣く明るいお葬式だった。


田舎方式のお葬式は、行事が盛りだくさん。
お葬式が終ると、その夜に村の葬式の世話役2人が来て、「ケンケン」という儀式をするらしい。
「ケンケン」ってどんな儀式なんやろう~?とジーっと観察していた。
すると、1人がお婆ちゃんの戒名を読み、横においてあった鐘を2回鳴らした。
そして深々と拝み、親族にも拝み、終った。
私たち家族は、まだこれから長い儀式があるものと思っていたので、全員きょとんとしたまま。

村で住んでいる親戚のおばちゃんに「もう終わり?」と聞くと、
「そうやで、昔は10人ほどきて1時間ほど儀式してたけど、
最近は省略されて「ケンケン」って鐘を鳴らして終わりになってん」

「『ケンケン』って鐘の音のこと?」
「そうやでー」

私には鐘を音は「ケンケン」ではなく、どう聞いても「カンカン」やねんけど・・・??

「じゃ、次は親族だけで「ケンケン」するでー」
と、親戚のおっちゃん。

すると、おっちゃんは鐘を鳴らしながら歌を歌いだした。
おっちゃんに続いて、全員歌う。

義母も義父も、田舎の葬式はさっぱりわからないので、親戚の指示どうりに必死。

私たちも親族の「ケンケン儀式」の歌にいつの間にか参加していたが、その歌がなかなか終らない。
こっそり聞いたら1時間以上かかると言うので、家も遠いということで、途中で退散させてもらった。

葬式は宗派によってちがうやろうけど、田舎に行くと土着文化がまだ残っていて、
葬式文化もなかなか面白い。


いやー ほんとにぎやかというか面白いお葬式で、おばあちゃんも「おてもやん」になったときは
怒ってたかもしれへんけど、おばあちゃんは自分の話題で笑われるのが大好きな人だったから、
きっと笑ってることでしょう。


ハチャメチャでにぎやかなお葬式でした。









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★ トモヒコさん

私も昔、長野県の友人宅で泊まった時、葬式の派手さにびっくりしました。
お盆もなんだか派手でしたよ~

お坊さんがお経読んでる間、正座はつらいですよねー
やばくなってきた頃にお焼香があるんですよねー
ぜったいひっくり返る人いてますよねー
私も笑いをこらえるの必死ですわ~
今回は椅子だったんで助かりました。


★ ちーちゃん

小銭をばら撒くって!?
さすが東海地方!!
名古屋の結婚式みたい~
お葬式もなかなか豪快で派手なんやねー


★ きこりちゃん

すごい化粧でおばあちゃんはまるで別人になってたわ~
ああいうとき、亡くなった本人と親しい親戚のおっちゃんおばちゃんって、
ほんまてきとーでおもろいよなー

おばあちゃんの化粧されっぷりに、思わず笑ってしまいましたよ。
(おばあちゃん、すみません!)
そうそう、ああいう時って色んな人が色んな事をほんま好き勝手にいいますよねー。 大変やったりしますが、その無茶ぶりが結構おもしろかったりするんですよね。うちの母はその無茶ぶりが大変やろうから、自分の時は葬式いらんって言うています。今のところ私はそれには反対していますが。

1時間以上にもなる歌なんてあるんですねー。

へー。大阪ではお花が地味なんですね。
うちの方は「いいとも」に出てくる花の黒いバージョンがいくつも飾りたてられています。
ひいおばあちゃんのときには小銭を半紙にくるんでみんなに投げていました。

お葬式っていろいろありますねえ。

お葬式もいろいろ

お葬式というのも、いろいろありますねー。
私も、もう年ですから何度も出席しましたが、正座してて立てなくてひっくり返る人がいて、笑うに笑えず…なんてことも。

学生の頃、信州でバスに乗ってて、ふと窓外にきれいな銀色の花輪(みたいなもの)があり、隣の人に「あれは、何かお祝い事でも?」と聞いたら、「葬式です」と言われて、口をつぐんでしまいました。
大阪では「樒(しきみ)」の葉っぱしか見たことがなかったから……。

おばあちゃんもきっと喜んではるんやないですか?
そう思いますよ~。
プロフィール

かおり

Author:かおり
旅が大好きで、気がつけば50数カ国旅をしています。2006年念願だった旅行記を出版。
多くの人に旅の魅力やイスラムの国々の良さを知ってもらおうと、書著「やっぱり旅はやめられない イスラム編」を書きました。
2008年に第2弾となる「中国編」を出版。

最寄の書店での注文、もしくは上の“おすすめ商品!”の「やっぱり旅はやめられない」をクリックしてみてね!

プロフィール写真は、私本人ですが実物はまるで違います…あしからず。

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  • 2009年11月18日 (水)
  • 10時46分21秒
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by AlphaWolfy
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